* B o o k *

□愚かしくも美しい
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唇が、体が、体が、指が、指が指がゆびが舌が舌が舌が舌が手が手が手が手が手、 て て …






容赦無く降り懸かる快楽がカイジを狂わせる。

まだ肝心な部分に触れられてもいないのに、ローションに濡れた体は熱を持っていく…

澱みない手捌きで愛撫されると、脳が痺れるように、正常な思考が遠ざかる。

目を閉じるとアカギの手が幾つもあるように感じられた。
体中が性感帯みたいだ、とカイジは思った。

「アカギ…はやく…触って…」

「ククク…感じ過ぎ。」

滑らかな動きで突起を転がされると、焦れったい欲が下半身に溜まっていくのが分かった。

ひくついているそこに触れると、カイジの口が薄く開いて物欲しそうに舌がちらつく。
そこに親指を入れてやると、健気に舐めてくる。
恐らく想像しているのだろう。アカギのそれを…

そう思うとアカギ自身もジン…と疼いた。


口内を捏ね回されながら下を扱かれると、蕩けそうなくらいの快感に溺れそうになる。

アカギの指に必死でしゃぶりついていると、ゆっくり引き抜かれる。

「…ん…ぁ…」

名残惜しそうに伸びた舌から銀色の糸が引く。


「カイジさん、凄くいやらしい顔してる。」

「ふぁ…おかしく、なりそう…」

「フ…何を今更。」


そういってアカギのモノをヌルついたカイジ自身に擦りつける。

「あっ…や…あ、アカギのが!アカギのが…!」

期待と興奮で勝手に腰が動く。

「カイジさん、自分を捨てちゃいなよ。」

アカギもぬるぬると腰を動かしてお互いのモノを擦りあった。

「あぁっ…なんか…これ…いいっ…」

どうやらお気に召したようだ。
しかしこんなに素直になるとは…仕込み甲斐がある、とアカギはほくそ笑んだ。
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