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□希望の鐘音
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夢の終わりを願うのは何故?

荒れ果てた場所にも花は咲くのに

7色の風、7色の空

…希望は世界に溢れてるのに

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ある日の午後。

アリスはシャロンから借りた例のロマンス小説『シルヴィお嬢様と駄犬達』を、オズは『聖騎士物語』を熟読していたとき…アリスがぽつりと呟いた。


「真実の口とはなんだ?」

「・・・え?」

オズはポカンとした。

何故あんなものがロマンス小説に出てくるのだろうか、いや出てきてもおかしくはない。

お嬢様が男の気持ちが真実か確かめるのに使う…ということもあり得る話であるのだから。


「で、オズ。真実の口とはなんだ?」

本を閉じグッと迫るようにアリスがオズに詰め寄っていく。

あまりの迫力にオズはあとすざっていたが次第にオズは壁に追いやられてしまったので仕方ない…とオズは呟くと本を閉じ自分の隣に置いた。

面倒くさいが、ここで話さないと彼女は絶対に引かないはずだ。


「わかった……ただオレもうろ覚えだからね?」

「教えてくれるのか!?」

「うん」

今にもキラキラと輝く効果音が出そうな勢いでアリスの瞳が輝くとオズは少し苦笑した。


──全く、このウサギさんは可愛くてズルい・・・

あまりにも可愛いのでもっと眺めていたい衝動に駆られたが自分の魅力に気づかない当の本人は徐々に「早く話せ」オーラを放出していたので仕方なくオズは咳払いを1つだけして話し出した。

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「真実の口」…

それは人の顔の岩であり、その岩には口がある。

そこに手を入れた者の心が偽りであれば…


真実の口はその者の手を噛み切ってしまうという伝説がある。


因みに…「地獄の口」というのも存在するようだ。


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