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□聖騎士物語(管理人の妄想)
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嗚呼その瞳が与えてくれるのは、
闇なのだろうか光なのだろうか
闇ばかりのオレの人生に彼は
何を与えてくれるだろうか・・・?
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真夜中の路地に彼はいた。
手に持つは紅く染まった剣。
彼の名はエドガー。
俗に言う、暗殺者。
虚ろな瞳で物体と化したそれを見つめ彼は立ち去ろうとした…瞬間。
突然気配を感じた。
「誰だ!!」
マントの下に隠しもっていた短刀を気配の方向に投げると短刀はキインッとした金属音と共に弾き飛ばされた。
「全く…いきなり投げつけることないだろう…」
そして目の前に現れる気配の主。
金色の長髪でいかにも貴族らしい格好の男は、
オレとは真逆の世界にいるようだった。
「血の臭い…お前…暗殺者だな?」
「だからなんですか?」
「やたら言葉が丁寧だな…貴族かなんかか?」
うるさい、会ったばかりの男に何故ここまで馴れ馴れしくされるのか理解不能だ。
「とある公爵家の従者をしていただけです」
「従者か…お前、名は?」
「・・・エドガー」
「エドガーかぁ…オレはエドウィン!同じ『エド』同士よろしくなエドガー!」
そういってブンブンと私の手を握り振る彼の目は、
暖かくて強い瞳だった。