Singing voice
□1.暖かな日々
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ちょっとしかそこを離れていないのに
本当に懐かしく感じた。
隣にはネジもいる。
優しく微笑んでくれる。
あたし・・・帰ってきたんだ。
そう実感できる・・・
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あれから3日して美冬は退院、未だに入院しているネジの病室に毎日通っていた。
冷たい表情ではなく、暖かい昔と同じ無邪気な表情で。
「ネジー林檎剥けたよ☆はい、あーん( *^-^)ρ」
「・・・やめろ・・・////;」
「と、言われても・・・肩痛いから腕動かせないでしょ?」
ネジは肩辺りが痛いらしくあまり腕を動かしていなかった。
「いや、だが・・・「嫌なの?」
痛いのは片腕だけというのを、美冬は忘れているようだった。
まぁ彼女が笑ってくれているのだから・・・観念したようにネジは口を開けた。
「はい、いい子^^」
「オレは子供か//!」
「うん、今度はネジが子供になる番」
「?」
すると美冬は俯いていった。
「今まではあたしが子供みたいに我が儘ばかり言ってたから・・・」
その美冬の言葉にネジは首を振る。