Singing voice

□7.彼女の道
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目が覚めたオレの前に彼女はいなかった。

彼女の歌を聞いてもすぐに起きることは可能だった。

だが・・・何故だか出来なかった。

美冬を止められなかった。

ふと最後に彼女が歌っていた歌を思い出す。

・・・あの旋律・・・確か・・・

****

『ネジ、自分で歌を作ってみない?』

彼女は突然そう言った。

『いいよ、でも何の?』

『合作だよ!曲はあるけどなんとなくネジと歌詞を付けたくて^^』

オレがあいつの頼みを断れるわけがない。

もちろん承諾した・・・それからすぐに、恨まれるようになった。

歌詞がまだ出来ていないまま。

そうか、出来たのか・・・

オレはまだ出来ていないまま、何を伝えたらいいかわからなくて。

だが、眠ってる間に思い付いた。

地面に寝そべったままの身体を起こす。

伝えなければ。

逃げていた、あいつから。

オレはすぐに火影室に向かった・・・


****

「香月 美冬だけではなくうちはサスケも今里を抜けたと報告があった」

綱手の一言にネジも気づいた。

同じ復讐者・・・まさか・・・

「音隠れに・・・」

何も言わずに綱手は頷いた。

「サスケを追えば美冬も見つかる、すぐにシカマルを呼ぶからお前は日向に一度戻れ」

シカマル・・・確かあれから中忍になったとは聞いたが・・・

しかし今はそんなことはどうでもいい。

「わかりました」

ネジは日向に向かった。
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