真紅色の育成日記

□レッツショッピング!
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「アッシュ〜。こいつは俺の友人の邦洋。変人だけど、悪い奴じゃないから」


「おい、変人とはなんだ」


「お前を平凡と呼んだら世間にいらっしゃる平凡様に失礼だろう」


「なんだよそれ!」


 ぎゃおっと邦洋は吠えているが無視だ無視。こんなことでかまっていると日が暮れてしまう。


「そんで、ちょっと急で悪いんだけど、こいつの服を何着か揃えてくんない?」


「本当に急だな。話の展開的に。……まぁ、服を揃えるのは構わないぜ」


「お前の取り柄は服のコーディネートだけだからな」


「え? なにそれ。俺の取り柄それだけ? 他にもあんだろ」


「それじゃ、俺他にも買い物あるから適当に頼みますわ」


「お〜い、俺の言葉は無視ですか〜」


「じゃあ、アッシュ。こいつ変人だけど服のセンスだけは良いから服選んで貰って。もしも気に入らないのを持ってきたら、全力で蹴り飛ばしていいから」


「分かった」


「ちょっ、なに言ってんのかな〜奏くん」


「そんじゃ、よろしくな邦洋」


「人の話を聞け〜!!」


 周りに迷惑になる程の大声で叫んでいる邦洋を無視し、俺はその場を後にする。あいつはこの位の扱いで充分だ。


「さて、俺は他に必要な物の買い出しにでも行きますか」


 グッと体を伸ばしながら俺は、生活用品などが売っている場所に向かう。そこで、子供用の歯磨き、下着、茶碗、箸などを買い物カゴに放り込んだ。


 布団は客人用のがあるからそれで良いだろう。前に家から持ってきといて良かった。


 ちなみに、色はあいつの髪と同じ赤を基準で揃えてみた。まぁ、嫌だと言われたら後で変えれば良い。


「よし、これで大丈夫だろ」


 買い物カゴの中を確認した俺は時計を見る。もう、アッシュの服は選び終わっているだろう。



 
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