桜の記憶

□蘇る記憶
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蘇る記憶


「あなたは……」


 征一朗さんは一貴さんの近くにいる俺に気が付いたらしい。俺を見て目を丸くした後、なるほどと呟いた。


「だからこの件に関してあんなに呪詛課がでしゃばったんですね」


「そういうこと」


 聞き覚えのある声と共に篤志が俺の横に現れた。篤志は麻斗達を見るとにかっと笑う。


「よ! 久し振りだな。都筑、巽」


「蓮城!? なんで蓮城が此処にいるの?」


 どうやら麻斗と篤志は知り合いだったらしい。まぁ篤志は麻斗よりも死神でいる年数が長いし、色々な所に助っ人もどきで顔出したりしてるから知っていたのだろう。


 頭の上に沢山?マークを浮かべている麻斗に篤志は苦笑し征一朗さんは溜め息を吐いた。確かに麻斗は俺が死神代行やってることを知らないからな。と言うかこの反応が普通なんだろうけどな。


「俺が来た理由は……」


 篤志の声とガラスが砕ける音が重なった。


 
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