桜の記憶
□歓迎会
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「じゃ、そろそろ歩達を呼ぶか」
俺は携帯を取り出し、歩に電話を掛ける。何回かコール音が鳴った後、歩が出た。
『もひもひ〜』
「歩。料理が出来たから、みんなを連れてきてくれ」
『りょ〜かい。三分後そっちに行く』
「分かった」
俺はポケットに携帯をしまうと、黒崎の方を見た。
「黒崎。ありがとう。手伝ってくれて」
「いや。別に、その……」
「黒崎いなかったらこんなに早く終わんなかったよ。マジ助かった」
ポンッと黒崎の肩を叩くと、彼は微かに笑った。
ヤバ。マジ可愛いんですけど。