Familiar!!
□お前らテロなんてやってる暇があるならペロの散歩にでも行ってきな
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《……これまでか》
《敵の手にかかるより最後は武士らしく潔く腹を切ろう》
《バカいってんじゃねーよ。立て》
《美しく最後を飾りつける暇があるなら最後まで美しく生きようじゃねーか》
その男、銀色の髪に血を浴び
《行くぜ、ヅラ》
《ヅラじゃない、桂だ》
戦場を駆る姿はまさしく夜叉。
■□■□
「天人との戦において鬼神の如き働きをやってのけ敵はおろか味方からも恐れられた武神…坂田銀時」
「我等と共に再び天人と戦おうではないか」
「……銀さんアンタ、攘夷戦争に参加してたんですか。あ!じゃあ、もしかして華和ちゃんも!?」
『あ、ううん。私は殆ど参加してないの。ってゆーか、短刀以外の刀は銀ちゃん達に触っちゃダメって言われてたし…』
「そうなんですか。華和ちゃんは短刀でも十分強いけどね…」
「当たり前だ。華和の刀の才能は俺達と同じぐらい…いや、俺達以上にある」
「オイ…華和まで巻き込むんじゃねーぞ…だいたい俺ァ派手な喧嘩は好きだがテロだのなんだの陰気くせーのは嫌いなの」
「俺達の戦はもう終わったんだよ。それをいつまでもネチネチネチネチ京都の女かお前は!」
「バカか貴様は!京女だけでなく女子はみんなネチネチしている。そういう全てを含めて包みこむ度量がないから貴様はもてないんだ」
「バカヤロー俺がもし天然パーマじゃなかったらモテモテだぞ。多分」
『え?そうなの!?じゃあ私も天然パーマだからもてないのかなぁ…』
そういいながら華和はくりんっと可愛らしくカールした髪の毛を触る。
「あ…や…そんな事ねーよ!!華和はそのままでも十分可愛いから!!十分モテるから!!(華和のこと好きだった奴ら片っ端から全員殴ったなんて言えねー!!)」
「そうだぞ!華和は銀時と違って性格もいいからな!!(華和宛てのラブレターは今まで全部破ってきたなんて…言えん!!)」
「そうそう!……って、どーゆー意味だコラァァ!!」
「ちょっとォ!!アンタら何の話してんの!!」