砂漠の文
□仕事人パロ1(執筆中)
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町のはずれにある仕立屋…昨日仕事人であるルフィに負け、仲間になることを了承してからクロコダイルは、すぐに男娼をやめ、そこにやってきた。
(ここがあいつの言ってた表の仕事場所か…)
表看板、外層は結構華やかだった。なかなか腕のいい店何だろうと思いつつ、少ない自分の荷物を背負いなおして中に入った。
「いらっしゃい!」
中に入ると赤い髪と瞳をした男が出てきた。中を見渡すと、彼以外に人がいないことに気付いた。ということは、彼がここの主人なのだろう。
「初めて見ますね。今日はどういったご用件で?」
微笑みながら聞いてくる。クロコダイルは苦笑しつつ口を開いた。
「どうやら、麦わらから何も聞いてねぇらしいな。」
「…え?」
主人は首をかしげる。同時に、奥から知った顔が現れた。
「どーしたんだ?キッド…あー!!鰐おっせぇぞ!!」
嬉しそうに駆け寄る麦わら事モンキー・D・ルフィ。主人はあわててルフィに向いた。
「遅いって…この人は…?」
「昨日仲間にしたんだ!」
得意げに言うルフィ。主人は「はぁあ?!」と思い切り叫んだ。
「仲間って…あっちのか?!」
「おう!」
「聞いてねぇぞ!なんでいわねぇんだよ!!」
「あれ?言ってなかったけ?」
「言ってねぇよ!馬鹿がああぁぁ!!!」
主人が怒鳴りながら、ルフィの胸倉をつかんでガクガクと揺さぶる。クロコダイルはそのやり取りに思わず噴き出した。
「クハハハハ!テメェもそいつには苦労してルらしいな。」
「え?!あ…す、すまん;えー…じゃああんたは、あっちの仕事仲間でいいのか?」
「あぁ…名はサー・クロコダイルだ。」
クロコダイルが名を名乗ると、主人はすっとそちらに向き直った。
「おれはユースタス・キッド。この仕立屋の主人であり、仕事人のメンバーの一人だ。これからよろしく頼む。」
主人、キッドが握手を求めた。クロコダイルは戸惑うことなく、それを返す。
「とりあえず奥に行こう。…ここで話すのはまずいんでな。」
「分かった。」
三人は場所を変えるため、奥の間へと上がり込んだ。