キリ番リクエスト

□彩子&リョータへ‐40000Hit‐
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高校の入学式の日、
私は河合マリさんの格好よさに惹かれて
すぐに放送部に入部を決めた。
あんな素敵な女性になりたい!!

それから3ヶ月

マリ先輩の後ろに付いて懸命に頑張って来た私に
ついにチャンスが訪れた。

初のインタビュー!!

取材相手は、開校以来初のインターハイ出場を果したバスケ部マネージャー
マリ先輩の友人でもある、彩子さんだ。

今まで何度か、バスケ部の試合は観戦している。

ベンチでたった一人の女子という理由だけでなく
彩子さんはとにかく目立っていた。
圧倒的な存在感。

これから彼女の元へ向かう私は
資料を再確認しながらその情景を思い浮かべていた。

ツバを後ろにキャップを被り、声を枯らして応援する姿…

マリ先輩は彩子さんの事を「竹を割ったような性格だからリラックスして」と言うが
顔は知っているとはいえ、初対面も同然。
緊張しない方がどうかしている。

部の所有する小型のレコーダーを肩に担ぎ、私は1つ深呼吸した。

目指すは2年1組の教室。


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