氷原の雪姫

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「桃葵ちょっといいか。」




『は〜い!』




十番隊で書類整理していたら向こうから冬獅郎が呼んできた




「ちょっとこの書類他の隊に届けてきてくれねぇか?」


頼まれたのは他の隊への書類配り



『りょうかi……………………』



冬獅郎の眉間の皺が二本増えてる



絶対この仕事乱菊さんがやるはずだったんだ;



『じゃっじゃあ行ってくるね;』




「すまねぇな…………」








よし、帰りに胃薬買ってくるか



















『えっと…………三、五、十一、十三か…………』



わざとかってほどぴったり揃ってるね




先ずは一番近い十三番隊から









『こんにちは!浮竹隊長いらっしゃいますか?』



入り口から声をかけると出てきたのは
長い黒髪をひとくくりにした隊員





「あら、桃葵様。」



『久し振り撫子♪』



桜月隊の北条撫子


いつもは紫の瞳にカラコンを入れ黒くしてある




「浮竹隊長ですか?」



『うん。』




「やぁ桃葵ちゃん!」



奥から浮竹隊長がやって来た



『これ十番隊からの書類です。』


「いつもありがとう。
そういえば二人は知り合いなのかい?」



「一応茶飲み仲間ですわ。」



『まっそんなとこです。』



「へぇ、そうだ!ちょうどお菓子『先を急いでますので!』




逃げるときちらっとお菓子を押し付けられてる撫子が目に入った








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