氷原の雪姫
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死神…。
私なんかでなれるのかな…。
ルキアや白哉さん、恋次みたいに斬魄刀も持ってないし
強くもない…。
なんでルキアや白哉さん、あんなこと言い出したんだろう…。
考えただけ無駄だよね
さっさと寝よっと
私は心にモヤモヤした物を感じながら眠りについた
今日はあの夢見なかったな…。
「桃葵おはよう!」
『おはよう、ルキア♪』
ルキアも今日はご機嫌だ
「今日は一緒に現世に行ってみないか??」
『現世!?』
「たまには暇つぶしにいいだろう♪
既に兄様に了承はとってある!」
現世か…。
たまには行ってみたいかも…。
「では決まりだな!
早速行くぞ!!」
私達は着替えて屋敷を出た。
そして広場の様なところの門の前に着いた
「準備はいいか??」
『うん!』
私達は門をくぐった
『ここが現世…。』
今、私達は電柱の上に立っている
辺りは真っ暗だ
「普通の人間には私達の姿は見えぬから安心しろ。」
『ここは何て名前の町なの??』
「空座町…だったかな…。」
空座町か…。
「実は今日はこの町で花火大会があるのだ。」
『花火??』
「桃葵は花火を見たことがないのか?」
『たぶん…ない…。』
「凄く綺麗だぞ♪私はこの町の花火が好きでな。
毎年来ているんだ。」
『私も見てみたい!』
「もうすぐ始まるぞ!」
私はルキアが指差す方向を見た
すると
ドーン!
大きな音がしたのでビックリすると
夜空に大きな火で出来た花が浮かんでいる
『これが花火…。』
私は凄く感動した
「綺麗だろ?」
ルキアが聞いてきた
『スッゴク綺麗!』
私は満面の笑みで答えた
「それは良かった♪
連れてきたかいがあったな♪」
ルキアと話している間にも
青や緑、赤の花火が夜空に浮かぶ
時々途中で色が変わる花火もあった
「また来年も一緒に来ような♪来年は恋次も連れてこようか?」
『恋次もこんなに綺麗な物見たらきっと感動するね♪』
「だろ♪来年は三人で見ような!」
『うん!』
最後に凄く大きな花火が上がって花火大会は終わった
「帰ろうか??」
『うん…。』
私達は花火の余韻に浸りながら門に向かって歩き出した
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