氷原の雪姫

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私は授業が終わると直ぐに
裏山へ出掛けた






もちろん卍解習得の練習をするため




水蓮がやれば分かると言っていたので

とりあえず目を閉じて霊圧を上げ斬魄刀に集中する…。
















その途端、雨が降り始めた




私は意識を集中し続ける








集中力が途切れそうになった瞬間
















「さすが桃葵だな…。
ここまで短時間で出来るとは思わなかったぞ。」







いつも聞き慣れた声…。




私はビックリして目を開けた






『Σ水蓮!?』





目の前に居るのは水色の狼…。

紛れもなく水蓮だ…。



でも、回りの景色は変わっていない




どういう事!?





「ここは私の精神世界ではない…。
いつも桃葵達が居る現実世界だ。

こうやって斬魄刀の本体を現実世界で実体化させるのが『具象化』

通常は少なくても五年以上はかかるのだがな…。」







『じゃあ卍解への道の第一段階達成って事?』




「あぁ…。」





やったー!!



もう少しで卍解が使えるんだ




「さて、第二段階の『屈服』というのは
具象化した斬魄刀の本体を倒す事だ。」







えっ!?




『つまり水蓮を倒すの!?』






「ただ簡単に倒すのではない。
斬魄刀から与えられた試練を乗り越えるのだ。」




『試練??』





「斬魄刀によって試練は様々。私の場合は…………















鬼ごっこだ!」








…………。












鬼ごっこ!?







『鬼ごっこって
つまり水蓮を捕まえて倒せばいいの!?』





「そうだ。飲み込みが早いな♪
範囲は裏山の中!
今日の時間制限は二時間だ!!


では始め!」






そう言って水蓮は消えた














Σはやっ!


普通に走ったら絶対、追いつかないぞ;





私も瞬歩で追いかける























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