氷原の雪姫
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―桜月隊
それは四十六室直属の超精鋭部隊
隊長の私をはじめとして
全員卍解は習得済み
前に聞いたら5人とも王室直務だったんだって
「ホントに私なんかが隊長でいいのかな〜」
『Σわっ!!』
自分の心の声を誰かが言った
びっくりして後ろを向いたら凪がニヤニヤしてる
「当たってたでしょ〜??」
『だって…………みんなの方が絶対強いし…。』
「そんなこと無いって。
もしそうなら私か烈火が既に下剋上起こしてるし。」
それはそれでイヤだ;
「隊長はもっと自信を持ってください!
隊長は強い上に美しく『ゴメン。ちょっとタンマ。』
意味不明な発言をした彼は副隊長の東雷斗さん
私の右腕的感じでカッコイイし大人っぽいしリーダーシップもあるんだけど…………
時々こんな風に可笑しな発言をする
「ってか桃葵鈍感だよな〜超がつく。」
「ホントだよ。緑花でも分かるよ!」
『へっ?』
更に首を突っ込んできたのは
第四席の南条烈火と第六席の常葉緑花
烈火は私と同い年ぐらいで緑花は桜月隊最年少
まぁ、二人ともうちのトラブルメーカー
けど実力は確かなもの
「あ〜ぁ、これだから鈍感はイヤだよな。」
「それは私に対しても言っていらっしゃるのでしょうか?」
「Σ撫子!?」
第五席の北条撫子
烈火と幼なじみで鬼道の達人
彼女はまさに大和撫子って言葉がぴったり
「いや、確かにお前は鈍感だけど…………」
「私の何処が鈍感だと仰るのですか!?」
二人とも絶賛片思い中
見てるこっちが歯がゆくなってくるよ
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