氷原の雪姫

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「しっつれいしまぁす!!」






その電撃発表の後、桜月隊の門をくぐったものがいた







「あっ、乱菊。」




「凪、アンタよくも騙してくれたわねっ!」




「別に隠してたわけじゃないしー?

てか、アンタあんまり驚いてなかったでしょ?」








まぁ上がって、と言う言葉に従い十番隊副隊長の松本乱菊はちゃっかり桜月隊隊舎にお邪魔する








「だって、よく考えてみたらわかんじゃない。

少なくともうちの隊長と互角なはずのあの子が私の下の三席よ?
絶対裏になんかあるなーとは思ってたけど………。」






「相変わらず頭良いよねぇ。

そんなんだから彼氏も出来ないのよ。」







「アンタにだけは言われたくないわ。

そういや、当の桃葵は?」







「奥の自室で死んでおられます。」





乱菊の問いに答えたのは副隊長の東雷斗






「死んでる、ってアンタ;」





「いや、もう文字通りアレは死んでるな。」






「よっぽどあの十番隊隊長の怒声が応えたんでしょう。
(そのまま別れればいいのに。)」







「本音が顔に出てるわよ雷斗。

でもこのままじゃマジで倦怠期ねー。
あの二人の事だから別れるって事はないだろうけど。」






よっこいしょ、と乱菊が立ち上がる






「隊長のとこ?」





「ソウルソサエティの恋のキューピッド乱菊様が三時間以内に仲直りさせてやるわ!」







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