氷原の雪姫
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奥の隊長室に行くと
雷斗の言葉通り生死不明な状態で机に突っ伏していた
「桃葵ぃ?」
返事はない
まるで生きる屍のようだ
「ポッキーあるわよ?」
『………。』
「あっ、隊長。」
バタンッ
「………。」
『………。』
「アンタって何処までも素直ねぇ;」
『………素直なのが取り柄です。』
再び倒れる桃葵
「確かに最後にうちの隊長無視したのは悪かったわね。
まぁ、でもあの時も結局は痴話喧嘩になってたでしょうけど。」
『………冬獅郎怒ってるかな?』
「十番隊の一室が半壊したわ。」
『………。』
「………今は落ち着いてネガティブモード突入中だけど。」
『もうダメだァァァァァ!』
「Σ!?」
『きっと次会ったら………隊長会議の帰りに別れ話切り出されるんだ間違いない!!
そうだよね、こんな隠し事する女嫌だよね。しかも自分の隊にいて騙されたってのが絶対怒ってるんだ。もう私が全面的に悪いよ。黙ってたのが一番良く無かったんだ、何ですぐに言わなかったんだ昔の私。あぁ、何て切り出されんのかな。でも冬獅郎お人好しだから自分で言えないんじゃ、なら私からきっぱり言うべき?でも、私は別れたくないけどこのままズルズル引き摺るのは嫌だし冬獅郎ぉぉぉぉぉぉっ!!!』
「………ノンブレスで言えたことは褒めてあげる。」
『………ありがとうございます。』
「確かに隊長は怒ってるわよ。」
『分かってます。』
「けど、何で怒ってるかは理由は聞くべきじゃない?」
『え?』
「ちゃんと二人で話し合っておいで。
別れ話になんて絶対ならないから。」
『………ホントですか?』
「私を誰だと思ってんの?」
『ソウルソサエティの別れさせ屋松本乱g「桃葵ぃ?」はい、すみません。今すぐ十番隊に行かせて頂きます!』
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