氷原の雪姫
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と、威勢良く来たのはいいものの………
『あぁ、隊長室の扉がいばらの門に見える………。』
十番隊の「十」が十字架に見えてきたよ………
さっきから背中にちくちく刺さる視線
でもその視線は私が桜月隊だって分かったことより
「早く仲直りして隊長元に戻せよ」的なオーラの方がデカイ
五席の子に「刀使う痴話喧嘩は表でやってください」とまで言われてしまった
刀使うまでに発展する可能性があるほど冬獅郎は怒ってるのか
「あの〜。」
『ん?』
聞き覚えのある声に振り向けば気の弱い事で有名な七席の子だった
「日番谷隊長に書類渡さなきゃいけないんですけど………。」
生け贄発見
『あぁ、私ここに立ってるだけだから普通に入っていいよ!』
「Σえっ!?でも………。」
『どうぞどうぞ。』
気の弱い彼はやはり断れきれなかった
「ひっ日番谷隊長、七席の堀尾です。
書類お届けにあっあがりました。」
所々声が震える憐れな七席堀尾君
中から物音が聞こえてきて
城の門………じゃなくて襖がゆっくりと開かれた
中から出てきた彼は
七席の後ろの私を見て目を見開く
「でっ、では俺はこれで失礼しますっ!!」
空気を読んでくれた七席堀尾君はそのまま走って行った
『………中、入ってもいい?』
「………あぁ。」
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