氷原の雪姫
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「十三番隊朽木ルキアを人間への死神の力を譲渡した罪で重犯罪人とする。」
平和な時間が砕け散った音がした
もしかしたらもう大分前からヒビは入っていたのかもしれない
『何でっ!?
何でルキアが重犯罪人なのっ!?』
「落ち着け、桃葵!」
隣の席の砕蜂隊長が抑えて来るのも気にせず総隊長に詰め寄る
『人間への譲渡ってどういうことですかっ!?
ルキアがそんなことするわけないでしょっ!!
ちゃんと捜査し直してよぉっ!!』
「………義骸の件やここ最近の現世空座町での事件を総合して調査した結果じゃ。
今、六番隊が捕獲に向かっておる。」
『そっ、そんな………。』
目の前が真っ暗になって意識が遠退いていく
「Σ桃葵っ!?」
「隊長っ!!!」
雷斗と冬獅郎の声を微かに感じながら
私は意識を手放した
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