氷原の雪姫
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「…知りたがっていたな…私がルキアを殺す理由を。」
それに、一護は斬魄刀で体を抑えながら白哉の方を向いた
「罪ある者は裁かれねばならぬ、刑が結成されば処さねばならぬ、それが掟だから。」
「掟だから…殺すのかよ、てめぇの妹でも!」
「肉親の情か…下らぬ。」
「何だと…っ!?」
「掟に比すればあらゆる感情に価値などない、そんな下らぬ価値は等に捨てた。
我が朽木家は四大貴族の一我等が掟を護らずして、誰が掟を護るというのだ。」
「…悪い、やっぱり俺には解んねぇや。
俺は…俺がもしあんたの立場だったとしても。」
「やっぱり俺は、掟と戦うと思う」
一護の言葉に白哉は目を見開いた
「…黒崎一護、私の刀は貴様のその本坊さに砕かれた私はもはやルキアを追わぬ。」
『随分と堕ちたものだな、貴族の誇りとやらも。』
「「!」」
双極の丘にもう一人の人物が現れた
射抜くような殺気の籠った蒼い瞳に
それと相反する薄桃の羽織
『はじめまして、黒崎一護。』
「………てめえ、何者だ。」
『朽木家次女、十番隊第三席及び桜月隊隊長「朽木桃葵」。』
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