氷原の雪姫
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次の日から俺は練習を始めた
『具象化』は出来たが
『屈服』させることが出来ない…。
あいつも授業中はどうやって屈服させるかで頭がいっぱいらしく
ノートには色々な案がびっしり書いてある
負けてらんねぇな…。
放課後掃除があったから
遅れて裏山に向かうと廊下で声をかけられた
「日番谷様♪」
宇治宮か…。
今日はお供五人が居ない
こいつは相変わらず昼飯に俺を誘ってくる
いい加減鬱陶しいんだが…。
「何だ??」
俺は眉間に力を入れながら聞いた
「私、日番谷様が好きなんです!
付き合ってください♪」
ハァ…。
「断る。俺にはもう好きな奴が居るんだ。」
正直に言って瞬歩で裏山に向かう
これでもう俺と桃葵の邪魔はしてこないだろう…。
《亜貴子side》
…私が振られた??
生まれながらにして貴族で
何もかも完璧なこの私が??
有り得ない…。有り得ない!
これはきっと全部あの女のせいよ!
朽木桃葵…。
あいつさえいなければ…。
そうだわ、あいつが消えればいいのよ!
「覚えてなさい朽木桃葵…。」
あんたを日番谷様の前から消してやる!!