氷原の雪姫
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「桃葵!」
隊長室の前で後ろを振り向くと冬獅郎が歩いてきた
『冬獅郎、怪我は大丈夫!?』
「全然大丈夫だぜ。
お前が直ぐに四番隊を呼んでくれたからな!」
冬獅郎が私に珍しく笑って言う
「四番隊隊長卯の花烈、日番谷冬獅郎と朽木桃葵をお連れしました。」
卯の花隊長に続いて私達は部屋の中へと入る
「怪我している所、呼び出してすまんな。」
『いえ、全然大丈夫です!』
「実は二人に提案があっての…。」
提案??
「御主等には死神として既に充分な素質があると判断した。
よって御主等が良ければもう卒業まで残り少ないが
六回生に飛び級せんかの??」
『「六回生!?」』
私と冬獅郎は驚いた
六回生といえば最高学年
あと数ヶ月したら卒業して護廷十三隊に入隊出来る
「どうじゃ??」
『でも、私にはそんな力…。』
「霊術院在学中に卍解出来るようになった者なんて
わしは初めて見る…。
是非、六回生に入ってくれ。」
『…分かりました!』
「じゃあ、俺も…。」
「では明日から御主等は六回生じゃ!
残り少ない学院生活を楽しむのじゃぞ!!」
私と冬獅郎は総隊長にお礼を言って一番隊を後にした
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