氷原の雪姫
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揚羽に飛び級の事を話すと
まるで自分の事のように喜んでくれた
揚羽も虚との戦いが認められ
三回生に飛び級するそうだ
「早く二人に追い付けるように頑張んなきゃ♪」
揚羽は笑って私達を見送ってくれた
それから私達は六回生へと飛び級した
先輩達は優しくて直ぐに打ち解ける事が出来た
一回生の時と変わった事といえば
いつの間にか宇治宮さんが退学したことと
私がよく告白されるようになった事だ
でも、私は丁寧にお断りしている
何故なら…………。
『ありがとう。でも、私には他に好きな人が居るの。』
私はあの人が好きだ
でも、フラれて今の関係が崩れてしまう事が怖い…。
だから、もうこのままでいいんだ…
現世実習も順調にこなし
あっという間に時は過ぎて行く…………。
私の学院生活にも終わりが近づいた
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