氷原の雪姫

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現世から瀞霊廷に戻った私は
真っ直ぐに六番隊へ向かう







雷斗達に渡された薄桃の羽織を着て―
















「理一君、そこ通しなさい。」




以前はおどおどしながらも自らの尊敬する副隊長の為、一切立ち退かなかった彼





しかしそんな彼にも私がわざわざ羽織を着ている意味が分かったのだろう












霊圧を高めながら六番隊の奥へ奥へ歩いていく







驚いた昔の同僚達が道を飛び退いていく














地下牢の前へ着いたとき
微かに分かる三人の霊圧
















「どういう事ですか朽木隊長っ!?」






恋次の怒り狂う声とそれに相反するように冷静な白哉さんのルキアの罪状を冷淡に読み上げる声







そんな中、私は臆すること無く扉を開けた








「桃葵っ!?」




「………兄か。」






『朽木隊長、連絡もせず申し訳ありませんでした。』






恋次を通り過ぎ白哉さんに頭を下げる






「おい、こんなときに連絡もせずてめえ何処ほっつき歩いてたんだっ!?

ルキアが極刑なんだ………Σっ!?」















恋次を睨み上げる霊圧は副隊長でも耐え難い重さの物








『………貴様誰に向かって口を聞いている。

仮にも一隊の副隊長如きが
隊長に敬意も払えぬとは。』






恋次が驚きを顔に浮かべ
私の前回の訪問時との違いに気づく














「………申し訳ありませんでした。」

















「………桃葵?」





そして牢に向き直り驚愕の表情のルキアを見た










『いくら罪人でも突然の許可無い来訪失礼致します。


護廷十番隊第三席及び
対虚特別対策部隊「桜月隊」隊長の朽木桃葵です。』










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