You're my hero!

□逃避行
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『ぎっギリギリセーフ………。』






私、夏川瑞希はチャイムと同時に校門に入るというミッションに成功した





ホントはチャイムと同時に教室にいなきゃいけないんだけどねっ!






「今日も朝からご苦労様。」


前の席の親友が毎日恒例ミネラルウォーターをくれる














『ぷはー!生き返るわー』





「足肩幅に広げて
腰に手当てて水飲むって何処のおっさんよ;」





『えへへ;』





そんな会話をしていると担任の禿げ親父が教室に入ってくる






出席確認さえクリアすればあとはもうこっちのもの









『一時間目何だっけ?』





「化学じゃない?」





『化学か、じゃあお腹痛いから屋上行ってくる!』






「………もう何処から突っ込めばいいか分かんない。」






まぁ、化学じゃなくてもサボるけど






だって最初の授業って眠いし






『てことで行ってきー』




「行ってらー」





小さな袋を持って私は屋上というオアシスへの階段を駆け上がっていった










(先生、頭痛がするので応接室に行ってきます。)


(電波受信したので応接室行ってきます。)


(太陽が俺を呼んでるからちょっと行ってくるのな。)


(十代目が行くから俺も行く!!)
 

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