短編!

□満員電車と車庫行き電車
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彼女はまるで満員電車のような脳を持っている。

→とある少女達の話

いくら話題を吐き出しても周りからまた同じ、又はそれ以上の量の情報が彼女の中に入ってゆく。
私はそんな彼女を見ていると
「ああ、自分の電車は空いていて良かった」と思う。
車庫行き電車かと思うほど、からっぽな私の頭の中。
だけども、彼女ほどかわいそうな電車ではないことを、私は知っている。
もし私の電車も彼女のようにいつも満員状態にあったら狂ってしまいそうだ。
ただでさえ中身が詰まっている彼女の電車内、それだけでは止まらず車内の会話も蓄えてゆく。

「さあ、お話しましょ。」


(今日も彼女は一人で笑っている。)


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あとがき
深い意味は無しで。
"私"は"彼女"が好きじゃない。

 

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