短編!

□エンド、ワールズエンド
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今日は世界が終わる日。
ぼくと君の世界が終わる。

→とある世界のお話

AM7:00 起床
嫌気がさすほど外は太陽の光が照っていた。
でも、今日は世界が終わる日。
何だか、祝福されている気がした。
菫を起こし、俺はサンドウィッチを作った。
コーヒーは菫が淹れて、とても美味しかった。

AM8:00 散歩
僕達は散歩に出かけた。
世界が終わってしまう前に、この街の風景を脳に焼き付けておくためだ。
いつもより少しだけお洒落をした。
菫は、可愛いワンピースを着ていた。
この日のために買ったと言う。
「世界が終わる日くらい、おめかししなくちゃね。」
そう言って僕と菫は笑った。
家に帰ったのは二時間くらい後になった。

AM10:00 猫のミイコを友人に預けに行く
僕達は、三年前に飼い始めたミイコを友達のシュウヤに預けに行った。
シュウヤには「旅行に行くから」と誤魔化しておいた。
少し疑っていたが、あいつは関係ない。
ただ、ミイコが寂しがって死なないかは心配だ。
でもあの世に行ったらミイコにも会える。
大丈夫だ。

PM1:30 お風呂に入る
ミイコを預けた後、僕達は何だか疲れて寝てしまった。
せっかくお洒落した服もくしゃくしゃになっていた。
悔しくてイライラしていたら、菫がお風呂に入ろうと提案した。
良い考えだ。終わるなら綺麗に終わりたい。
僕達は二人でお風呂に入った。
一緒にお風呂に入るなんて久しぶりだったから、
ちょっと…やらしいこともした。
菫はいつもより可愛かった。いつも可愛いけど。

PM2:30 昼食
お風呂から出て、お昼ご飯を食べた。
今日のメニューはハンバーグと、サラダ、オニオンスープだった。
ご飯も食べた。とても美味しくて、おなかがいっぱいになった。
テレビをつけたら、サスペンス劇場をしていた。
それを見ながら、僕達は笑った。

PM3:00 掃除
いつも菫が部屋をキレイにしてくれているけど、
今日はしっかりそうじをした。
いつもよりキレイになってスッキリした。

PM5:30 菫
菫が泣いた。
時間が近づいてきたからだ。
菫はやっぱり嫌だと泣いた。
俺は許せなくなって、なんとか菫を説得した。
菫はやっぱり終わると言った。
安心だ。菫をその時、(四文字不明)としたのは内緒だ。

PM7:00
この時間まで僕達は今までにあったことを全て話した。
僕達は泣いた。
世界が終わる。
僕達はお互いを見て、その光る刃でお互いを刺した。
菫は動かなくなっていた。
僕は意識がとうのいていくのがわかった。



僕はそう紙に書き上げて、刑事さんに渡した。
刑事さんは難しい顔をして、有難うと言った。
菫は死んだ。僕は死ななかった。
今、僕は病院にいる。
菫は、わざと僕の世界を終わらせなかった。
菫、菫。何で一緒に死ななかったの?

「一生恨んでやるからね。」

僕はそう言って笑った。



(お前の所為で、面倒なことになった)(お前なんか、)


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