復活夢
□傍にいるから落ち着いて
1ページ/1ページ
「ひっ、ひっ…やだ、やだぁっ」
しまった。
これはいけませんやってしまった。
しかしやってしまった物は仕方ない。
とにかく今は抱き締める。
「大丈夫です。僕は此所にいます…。落ち着いて下さい。」
「ひぐっ、あ…あ…嫌っ…ひっひっ」
「なつめ…」
キツく強く抱き締める。
僕が何故なつめを抱き締めているかと云うと、なつめは超弱小マフィアに性的奴隷及び暴力にあっていた。
とある日そのマフィアは誰かの手に壊された。
その時たまたま近くを通ったらなつめがいて、痛々しさを醸し出していて良く調べて見たらさっきの事が分かったので放って行くのが出来なくなりなつめを我家につれて帰った。
その時なつめの呼吸は異常に早くとても危なかった。
長年人の温もりを忘れていたため、人が離れる事自体はなれているようで、でも、ホントは心から一人を嫌う。
あの時、骸はなつめを守ると宣言し、なつめも最初こそ嫌な顔をしていたが、今となっては居なくては行けない存在となっている。
そして今、ちょっといざござがあり、あの時のように精神過程がとても不安定になっている。
「やだぁっ!…離せぇ……っくろさ…何処、骸さん!」
「グッ……」
本人は無意識なんだろうが、さっきから色々な所を殴られる。
そろそろ本当にやばいんじゃないか。
「骸さん…っ大丈夫れすか?」
「骸ちゃんをよくも……吹矢をもってきなさい!」
強制的に眠らせようと、MMが動くが、骸はそれを制した。
「やめなさい。なつめ…」
「骸さんん……やだよぅ、何処ぉぉっ」
前から包み込むように抱き締め、なつめの顔も自分の胸に沈ませる。
そして、頭を撫でると、耳元でそっと優しく囁いた。
「どうしたんですかなつめ…僕は此処にいますよ…?」
「……ぁ………?」
ありったけの愛を詰めこんで抱き締めると、次第に落ち着いていった。
何よりその時のなつめの片が何時もより小さくか弱くて、
僕は悲しくなりました。
傍にいるから落ち着いて
(絶対に君を離さないから)
(骸さん…)
(嗚呼この子だけは何があっても絶対守ってやる)
end.