復活夢
□こどもだとか
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喫茶店を出て辺りを探しまくる。
暫く歩くと、近くの公園になつめらしき人物が見えた。
一応確認のために近くまで行ってみるが、やはり間違いないようだ。
決心を決め、告白!しようとするのだが、中々話し掛けられない。
「…そうだ…飲み物…飲み物買うか」
一旦Uターンをかまして自販機まで走る。
自分はかっこよくブラックのコーヒーのボタンを押す。
なつめには…。
そういえば、前葡萄のゼリージュースを飲んでいた気がする。
幸いチューブのソレがあったのでソレを押すと、下に落ちた飲み物を拾い、なつめの元へ走った。
「……ぅし」
そっと静かに近寄ると、先程のジュースを相手の頬にチョンとつけてやる。
「にゃっ!?」
バッと振り向かれ、驚く顔を確認すると、前に差し出し、頭を撫でる。
「よ。ホテルはどうした?…送ってあげるから、一杯付き合ってよ」
「ぁ…あ、はい!ぇと………」
無事自分からね飲み物を受け取ると、鞄をガサガサするので、何してるの、と訊いたら、代金、と云うので ソレ入らないよ、俺のおごり、となつめを制した。
「あ、有り難うございます……。」
「いいよー。隣、良い?」
「ぇ、あ…はぁ」
一応許可を貰ったので隣に座る。
プルタブを開けて一口飲むと、同じようになつめも蓋をあけてちぅ、と吸っていた。
「…………あのさ、今付き合ってる人って居たりしちゃうの?」
ふと抱いた疑問を投げ掛けると、ボッと頬を赤らめられた。
「はっ?い、いぃ…いませんよぅ!!僕なんかを本気で相手にする族は居ませんから!!て、てゆーか、何で、急に!!!!」
手を前に出す光景を可愛いと思いながら、問い掛けの答えを探す。
「好きだから」
「ぇ?」
「なつめちゃんが、好きだから」
「…ぇ…………な、な……な」
顔を真っ赤にしてあわあわと同様する姿に、自分の中の何かが消えた。
これはもう、告白するしかない、と。
「だから、なつめちゃんが、好きなの。……付き合って下さい!!!」
「ぅえええぇえぇぇええぇ!!!?」
「でもでもっ!僕可愛くないしスタイル悪いし性格よくないし、あとっあとっ…………まだ、子供、ですよ」
やっぱりくるかその言葉。
「恋に年齢は関係無いと思う。僕はなつめちゃんがいいの!!」
「ぁぅ……え」
こどもだとか
(そんなこと知るか。)
(恋に年齢なんて関係ないね。)
(しょうがないじゃないか好きなんだもん。)
それからと云うもの。
二人はめでたく付き合っていった。
end.