復活夢

□木の上で歌うのは、風の音、猫。
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「♪緑たなーびくぅう…並盛のぉ〜っ。」


我ながら酷い歌声だ…。


俺は裏庭で今歌を歌って…るのは見れば分かるか。
…今とても歌に訊こえないって云ったのは誰かな…。


何で裏庭で歌ってるかと云うと、今日歌のテストがあってあまりにも酷かったから先生に練習してこいっていわれたから。


家だとランボが五月蠅いし、此所でいいや。




ふぅ、と溜息をして木にもたれかかる。
嗚呼……………取り敢えず誰か楽譜の読み方教えて…


がさがさ鞄をあさると、課題が出て来る。


…ホントに音譜が読めればなぁ…。



「えっと、…幼い…おさない。………。」


駄目だ歌えねぇえ!!!!!!!!




その時。
歌声が聞こえた。



直ぐ上から。

上…………。


木!!!?



「こんにちは沢田くん。相変わらず凄い歌だねぇ。」

「!」



説明しにくいんだけどな…えっと、木から下に向けて顔を出してる、みたいな。

てかこの子見た事ある…。

あ!
確か、歌のテストで満点叩き出した子だ!
確か名前は…



「高坂……さん、ですよね…?」

「わたし貴方と同じクラスなのだけれど、どうして敬語なのかしら。」



なんかへんなのに捕まった。



「あ、ごめん…。で、高坂さんは何やってるの?」

「見てわからない?木の上でうたってるの。沢田くんと一緒。あと、名字なんて止めてよー。そんな他人行儀。」



名字で読んで来る人にゆわれたくねーよ!!!



「……なつめ…さんも名字じゃん。」

「だーかーらー!そのさん付けるのがいーやーなーの!!今度そんな敬語使ったりしたら僕のクワガタ拳をお見舞いしてつなよし君は死ぬよ?」

「えぇっ!!?いやだよ!俺死なねーし!てかクワガタ拳てなんですか!!!?」







「ほぁあー!」

「へぷっ!」



殴られたー!!!!女子に殴られたぁあぁああ!!!!!



「敬語いやってゆった。嗚呼そうそう。つなよし君今日のテスト、音程まだ覚えてないんでしょう。」

「あ、うん。なんで分かったの?」

「まぁあれだけ ? 飛ばされたらわかるよ。それ課題?貸してよ。」



おれは課題の楽譜を渡す。
しかしなつめちゃんと話してるとなんだか落ち着くんだよね。
なんでだろ。



「じゃーいくよー。」



流れて来た歌声。
木のうえからでも綺麗な声が聞こえる。

可愛いな。



「……明日までにどうにかして歌詞を覚えてきなよ。あとは教えてあげる!じゃあね!」

「え?え?え?」

「あっそうだ。」



一度木を降りて帰ろうとするが直ぐ引き返してくる。

俺の耳元に何かが触れる。



「覚えて来なかったら、次は口だから。」


えぇぇえぇえぇえ!!!!
じゃ、さっきのって…



「それとね」

「え?」

「    。」





.あの時


すきだよ


といわれた。
何故か俺もすきだよと云いたかった。




『覚えて来なかったら、次は口だから。』

何度も頭で再生される声。




―――――やめた。



明日覚えず行けば……………。


嫌。
明日……気持ちを伝えよう。



「すきだよ」と。






えんど



……酷い内容\(^q^)/
やっつけで40分だったからw

すみません今度やり直しますorz

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