復活夢
□着物の不思議
1ページ/1ページ
今日は夏祭り。
ながい間思いを寄せていたなつめとやっとこさ付き合う事になりウキウキ気分で今日を迎える。
今なつめは母さんに浴衣を着付けて貰っているからそこの扉が開いたらなつめの着物姿が拝められる!!
「さ、ツーくん、お待たせ」
母さんの声がして後ろを振り向いて、扉の先を見る。
そこには、浴衣姿の可愛らしい彼女が立って居た。
「わ、なつめ、か、可愛いよッ」
「ほんとう?やった、嬉しい!/」
えへへ、と笑う相手を見つめれば目が合って。
恥ずかしくて直ぐに逸らしてしまった。
「ママさん、有り難うございます、」
「良いのよーツーくんにこんな可愛い子がくるなんて、私嬉しいわ」
他愛もない軽い話をすれば、なつめはハッと何かに気が付いて袖をぱたぱたさせてこちらに問い掛けて来た。
ちくせう…何で天然にそんな可愛い行動が取れるんだよ…
「あのね、着物の脇の辺り…ここ、がばっと開いてるでしょう?これ何で?」
「え。えぇと…」
んな事解る訳ねぇだろぉお!!
母さんに助けを求めようとするも、いつの間にか居なくなり変わりにリボーンが立っていた。
「よぉ、ダメツナ。仕方ないから教えてやるよ」
たたたっと走って来て何やら含み笑いを浮かべながら俺に耳打ちしてきた。
そして、爆弾発言を残して逃げてしまう。
いやあ、リボーン…俺にどうしろ、と…\(^q^)/
「?ツナくん、分かったの?」
「えと、う…うん…一応、」
けど伝えたくねぇだろぉお!!////
しかーしッ見てみろ、なつめのあの期待に満ちた瞳を!
確実に云わないと、泣くよね、わかります。
て事で、教えますか。
「えっと、ちょっと向こう…向いてて?」
「ん!」
何の疑いなしに向いてくれたので少し躊躇しながらも件の穴から手を差し込む。
当たり前なのだがなつめはかなりびびっている。
そしてかなりじたばたしながら抵抗してくる。
「ちょ、ツナくんッ!!!///」
「だって知りたいんでしょ?」
なんとかして胸まで持っていけば手には柔らかい感触があった。
…女の子って、こんなに柔らかいんだ//
「柔らかいね、」
「Σだまれぇえ///」
さあもみはじめよう、そんな時にチャイムが鳴る。
「じゅうだいめ!只今参りましたッ」
「着付けは終わったのかぁー?」
「あ、今行くよ!!……続きは又今度…ね」
そして強く手を握って、歩き出した。
end.