復活夢

□好きで好きで好き過ぎて、もう声も訊けやしない
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「……ふぁ…。」
「なんだよなつめ、最近欠伸ばっかりして。」



さっきから何度も欠伸をするなつめに、訪ねた。
なつめは、ぐしぐしと目を擦る。


ものすごく眠そうだ。



「…ん、少し眠いだけだよ。」



ほんのちょっぴり、視線が注がれると、ゆっくり口は開かれた。



「何かあったんですかー?」

「…最近あまり眠ろうとしないだけ。それだけだから…。」



又、欠伸をする。



くいくいっ



フランがベルにジェスチャーをしてきた。

それは、自分の目元を指差してから、なつめの顔を指差す、という物。



あ゛?なんだ 蛙の奴。
…ん?
なつめがどうかしたのか?




…あ。
あいつ、目の下にクマが出来てやがる。



「おい。」

「な゛っ、何かな…っ!?」



ずい、と顔を近付け目元を見ると、なつめはびく!と肩を震わせ引きやがった。
なつめは俺が近付くと、何時も同じ態度を取る。


此所だけ見ると、俺すげぇ嫌われてるみたい。


あ、補足が二つ。



俺となつめは付き合ってる。
後、引く時の顔の表情は真っ赤な。
つまり


照れてるって訳。



「あぁああの、顔を退けると僕は大変喜びますが、どう致しますですかな。」



日本語おかしいぞ?
気付いてんのかこれは。


そのまま俺は、手をなつめの頬に滑らせ、さっき開いた距離を一気に縮ませた。
そして、じっと見つめてやる。
あー、顔超あけー。



「御前、クマあんじゃん。何か悩みでもあんのか?」

「…っ顔が近い!後離してくださいっ!!」

「…………。」



無言の圧力をかけてやった。



「…………………。」



まだいわねーか。


「…悩みがあるなら云ったらどうですかー?もしかしたら寝れるかも知れませんし。」
「そーそー早くおーじに云っちまえよ。」


流石に二対一だと観念したのか、おずおずと口を開いた。
おし、これでいいな。




「云っても解決しないので、良い。」


ってヲィ。
そこは云えよ。


しょうがねーから、強行突破という手段にでるとするか。


おい御前ら。
今から俺がする事に口出しすんじゃねーぞ。



「云ってみないと分かんないんじゃないですかー。」

「いえ、確実に無理だとおも―…っ!?」

「!?」



フランも驚いてる様だな。
ししっw


ん?今俺が何してるかって?
なつめの服をめくりました。
まあどーせブラの上にシャツとかきてんだろーから、良い………だ…ろ?





ちょい待て!!
こいつシャツどころかアレ!?付けてない!!!?
嘘だろ!!?


なつめ様は……
あ、泣いてらっしゃる\(^q^)/



「ちょっ……幾らなんでも先輩…。」

「……っ…あ…。」

「悪い悪い!てか不可抗力ぅう!!!」



誰だ今鬼畜って云った奴!
マジで俺そんなつもりじゃなかったっつーの!



「…うっ…。」

「あーあー泣かして…ミーは先輩が理解出来ませーん。」

「五月蠅ぇ黙れつかさり気に抱いてんじゃねぇよ。」



ぎゅっ
↑なつめがフランにしがみつく音w






ジ・エンドオブ俺…








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