復活夢

□みるくたっぷりホット珈琲
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冬。
寒くて布団から出られなくなる時期。
そしていつもは家に早く帰りたくて急ぐんだけど、冬はやっぱり外に出たくなくて帰りたくなくなる。

そして、今日もあいつはぐだぐだしている。



「しゃーぶいぃいッ!帰りたくないッ教室から出たくないよぉお」

「そっか?俺はまだまだ全然寒くないのな」

「てめぇは身体がおかしいんだよ野球馬鹿」

「ご、獄寺君…;」



授業が終わって放課後。
最近は何時も

十代目 俺 なつめ

の三人で登下校をしている。
あ、あとついでに野球馬鹿。


そしてまたまた最近はこうやってコートを羽織ってなつめは教室に籠る様になってしまった。
まあ気持ちは分からんでもないがな。

教室あったけぇし一歩外へでたらすげーさみーし。


しかし、今日晩飯の材料買ってないから早く帰りたいんだよな。
てことでなつめを早く帰らせるべく自分の鞄の上に置いてあったマフラーを、首に巻き付けてやった。



「オラ、早くかえんぞ」

「わぁ、獄寺くんのマフラーあったかい…」

「あはは、俺も前使った事あるけど、何故か温いよね、不思議」



勿論俺のマフラーは何時でもカイロで温まってるからな。


じゃなくて、ちょっと相手が揺らいだ時に手を引っ張り相手を教室から出した。



「きゃぁあああッ…寒いッ寒いよツナくんッ」

「っ〜…寒いね、寒いけど毎回俺に抱き付かないでくれるかなッなつめちゃんのが体温低いから俺冷たいッてか手首につけにゃッ…つけないで冷たつめたつめたいッ」

「だってツナくんあったかい…長いから噛んじゃったんだね、あはは」



これも何時ものやり取り。
なつめが十代目に抱き付いて首に手をつける。
そしてその手を十代目と繋ぐと、あまった手は俺の左手を握る。



「冷たッ」

「あー…獄寺くんあったけぇえ」



こんなかんじで帰宅するのだが。
今日は何時もよりなつめがしぶったから十代目のお家までおおくり出来なかったじゃねぇよ!

コンビニに入れば、相手は繋いでいた手を離す。
そしてコーナーで一際にぎわっているけい○んフェアの棚まではしった。



「獄寺くんは買う物みてて!僕けいお○の買うから!」

「あ、あぁ…」



相変わらずだなとか思いながら相手を見れば、適当に弁当をカゴにほおりこむ。

なつめは早くもレジを済ませたようなので、最後に牛乳をカゴに入れてレジへ向かった。



「あれ?牛乳、好きだっけ?」

「カフェオレ…飲むだろ?」

「あ!成程!飲む」



まぁなんだ。
寒い寒い五月蠅いから前カフェオレ作ってやったらハマったんだよなこれが。
たまにこうして作ってやる。




そして。



「あったかいのね!甘いのね!ミルクね!もっと入れて!」

「ッたく注目多いな…ってそんなにミルクいれたらカフェオレじゃねぇよ」

「モーニングカップ」

「いや俺詳しくないから」

「これは常識です!」



こいつは珈琲好きらしいな。
なら俺に頼まずに喫茶店行けよ!



「喫茶店じゃなくて獄寺くんのだから良いの!大好きな人がつくるからこそ良いんだよ?」

「心を読むなッ…塚…え?」

「何?あ、」

「………」



真っ青ななつめにキスをしたら、甘くてミルクいっぱいの、珈琲の味がした。



「……ッ/」

「……お前、砂糖入れ過ぎ…」

「Σ雰囲気ぶち壊しッ!?」










甘い甘いミルクたっぷりの
ホット珈琲



end,

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