復活夢

□mi baci?
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今日でテストが全部帰って来ました。
欠点はないし目立って高い得点は無いけれどまあまあの出来なので良かったな。

で!
前から次のテストで全部70点あったら豊永さんの家に招待してくれる約束だったので見事それを勝ち取れたぜ。
正直数学あぶなかったんだよね。

ギリ70で。
高いのは98とかあるのに危ない危ない。


遊びに行くのは今日。
飯田さんと紅葉美緒さんとで豊永さんの家まで遊びに行ってきます!



「お待たせ、ごめんウチが最後だった」

「大丈夫ですよ!僕も飯田さんも今来た処なので」



美緒さんが少し遅れて来たけどまだ時間があるから、暇つぶしにアニメイトへ行くことになった。



「あ、可愛い!見てくださいこのヒバード卵パック!ちっちゃいヒバードと卵がいっぱい…」

「あ、本当だ。ウチこんなの好きかも」

「俺はこの骸ミニタオルかな、可愛いじゃん」

「飯田さん自分のキャラを贔屓しちゃだめです、確かに可愛いけど」



美緒さんとキャッキャ騒いでいたら飯田さんは二人の間に割り込んで骸のストラップを差し出した。
確かに可愛いけど、なんか男二人が可愛いってストラップの談笑するとハタから見るとびっくりだよね。

美緒さんは可愛いから良いけど。


本当はヒバード卵パックを買うつもりだったけど飯田さんの持ってる骸タオルも可愛いし、二つとも買っちゃおうかな。

そう思いながら辺りを見回すともっと可愛い骸のストラップがあった。
それを広いあげると、卵パックも持ってファイルやら本やら何やらをカゴにいれてレジへむかう。

その時、二人はそれぞれの薦めるストラップを新しく一つ取って、自分のカゴの中のそれも取り上げた。



「え?」

「「これは俺(ウチ)が払うからお揃いで付けようよ」」

「え、でも悪いですし、その…」

「「悪くないから!…」」

「はい…じゃあ、すみません」



二人の押しが強い為に断れず二人に買わせてしまった。

買い物が終わって、互いが互いにストラップを付けたので、自分のケータイはストラップが二つも増えてしまった。



「えへへ、ふたりとも有り難う御座います、大切にしますね」



そう云いながら店から豊永さんの家へ向かうと、丁度向かいから藤原祐規ことふっきゅんが歩いてきた。

ナイスタイミング。

僕は駆け寄って話しかけると、先程買ったベルフェゴールのキーホルダーを、二つ取り出して片方を相手に差し出した。



「おはようなつめ、…?」

「おはようございます!さっき、アニメイト行ってたんですけど飯田さんとみーたんとお揃いを買って貰ったのでお世話になっているふっきゅんにも、と思って。お金はいりませんよ?」



ずいっと押し付けてやれば、有り難うと云って直ぐケータイに付けてくれた。

同じように付ければ袋から豊永へのプレゼントが落ちてしまう。
慌てて拾えば飯田さんはそれを興味深そうに見つめた。



「なに?その幸薄いやつ」

「AD小林です!豊永が役してるやつなんですが、超カッコいいんですよ」

「え!?何処がカッコいいの」



こんな談笑をしていると、豊永から電話が掛かって来た。
どうしたんだろうと出る時に見たディスプレイの時計は、約束よりも15分遅れていた。

あ、やば。



「もしもし豊永ごめんなさい!…今から行きますッ」

「あー…うん待ってるね、あ、フッキー使いに出したんだけど、ちゃんと巡り会えた?」

「あ、はい会えました!一緒に行けば良いですか?」

「うむ。じゃあ待ってるから」

「はーい失礼しまーす」



成程、偶然じゃなくて図ってたから会ったのね…。
とにかく、自分は豊永の家を目指して歩いていった。



────────────



「あ、遅いよなつめちゃん達…」



豊永は家の前まで出てきて僕たちを待ってたみたい。
三人で走りながら向えば先程のキーホルダーを差し出した。



「何これ」

「AD小林です、豊永の役の。お揃いだから付けて下さい!」

「有り難う」



相手は笑いながら受け取ってくれた。受け取る前に何故マイナーを選ぶ!?とか云ってたけど気のせいかな。



「じゃあ俺からも。スイーツ買って来たからたべよ」



リビングに案内されてキョロキョロと見回していたら、豊永は冷蔵庫から箱を取り出してこちらに差し出した。



「ゎ、有り難う御座います!」

「今回はなつめ頑張ったからね、好きなのね、選んで」



そこにはケーキやらが五つ並んでいた。

どれにしようかな。
僕は迷った末に…



1マスカルポーネのムースを選んだ
2レアチーズケーキを選んだ
3いちごみるくプリンを選んだ
4胡麻プリンを選んだ
5チョコレートケーキを選んだ




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