偽人夢
□お互いが
1ページ/1ページ
「生、ちょおこっち来ぃや」
「?なあに?」
今日のいどうはこれで終わり。
結構道を進んだし、何よりこいつ…俺の彼女の生が大分疲れているようやしな。
こいつはもともと体が弱いから気を使ってやらないといけない。
今 もなあに なんて云いながら涼しそうな顔をしているが絶対ぶっ倒れそうなかんじなんだろうな。
ワシは相手に手招きをすると、生を隣まで連れてくる。
ちょこんと座ったそいつを抱きかかえると、何処かの民家の屋根へと飛び乗った。
「わ、ちょ、空?」
「なんや?ちびったか?」
「な…!そんなことないもん!」
ワシのからかいにいちいち反応する処を可愛いと思いながら相手を抱きしめる。
そこは風がしゅっと走って心地よく、星をよく見渡せてとても良い場所。
ねっころがうとすれば、薬馬がこちらを見て何か云ってるので途中でやめて身をのりだした。
「なんや、」
「御前人さまの家の屋根で何やってるんだ、今すぐ降りてこいよ」
「カッカッカ…別にええやんか、お前こそ人の恋路…イチャラブを邪魔すんなや」
「てめぇ…」
今度こそ寝転がれば、生が顔をのぞいてきた。
丁度相手が上にまたがる感じだったので相手の腰を掴んで抱きしめると、ぐぇ。何て色気のない声が出た。
クスクスと笑えば体制を逆にしてこちらが覆いかぶさる体位をとる。
「わ、うぅうう空さん…!??」
「星がきれいやで、生」
「ぁあうぅううそうですね!!綺麗ですね!まぶしいですね!////」
吃驚しながら頬を硬直して照れている彼女は可愛い。
苛めたくなって相手の唇に自分のソレを重ねると、肘を地について相手の手首を掴んだ。
「んむむむ!」
目を開ける彼女の視界を自分の手でさえぎると、風で腰の布が翻った。
柔らかい唇を舐めると、「ぅえ」なんて声を出すもんだから口が開く。
そこに狙ったように舌を差し込めば、小さい彼女の舌を自分のものと絡ませた。
「ん、…」
「ハ、」
何度も角度を変えながら絡ませれば、くちゅうくちゅと音を鳴らせて相手の口内を犯していった。
しばらくその胆のうを楽しめば、最後にリップ音を鳴らして離れた。
「はぅ…あぅうう///」
「そろそろキスになれんかのォ」
「だってだって、その、は、恥ずかしいて言うか、空がエロいんだもん!!////」
「さよか、」
「まだ顔が熱い…」
「(エロい云うても、生が一番エロい表情しとんねんけどな)」
お互いが
(空さん、子供なのに大人の色気がある…)
(生、ちっこいのにエロいな)
((理性きかなくなったらどうしよう…))
どうやらお互いのようです。
end.