復活夢2
□飛んで行ってやる
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今日は仕事が休み。
そして、近様が仕事でなつめの地元まで行ってイベントがあるらしい。
これはチャンス!
今日はバイトらしいけど、そこに遊びに行ってやろうかな。
てことで、今俺はなつめの地元まで近様と来ている。
近様のイベントは先ほど終了したのでもう会いに行く以外何も用事はnothing!
「それにしても、まさか飯田君が此処についてくるとは思わなかったよ。てか普通にライブにお客さんとして来てるし、吃驚」
「いやあ、なつめの為とはいえ、近様の為ならお金払ってでもついていきますよ」
「頼むから俺に浮気とかしないでね?俺男に興味ないから」
「僕だってありませんよ!近様何勘違いしてるんですか!」
全く近様も酷いよな。
結構な割合で俺の事ホモだって思ってる人いるけどさ―…。
そんなことないから。
取り敢えず、生存確認…というか、普通にバイト頑張ってねとメールを一件入れてからその場所まで向かう。
もしかしたら時間的に交代の人とかち合うかもしれないな。
そんな事を考えながら俺は近様と他愛もない会話をしながらなつめのバイトをしている喫茶店へと向かった。
そして割かしすぐに付いた。
時間は、もう交代したであろう時間に成っていたので、なんとなく安心しながら扉を開けた。
カラン
すぐに店員さんはやってきて、こちらを向いた。
あ、この人は確か店長さんだったはず。
てことは、今準備でもしてるのかな?
店長さんはお水とおしぼりを持ってこちらまでたどり着くと、俺らをまじまじと見つめた。
そして、立ち尽くしてしまっている俺を指さし、口を開いた。
「あ、貴方確かなつめちゃんの彼氏…?ぁ、じゃなくて知り合い?だよね」
「ぁ、はい飯田利信です」
「やっぱり!でも何で今此処にいるの?」
この喫茶店で俺となつめの関係を知っているのは店長さんだけなので、よく来るお客さんには知らせて無い、てか知られたらまずいので言葉を伏せたよう。
店長さんはものすごく不思議そうにこちらを見ているために自然と自分も首をかしげる。
何故って、そりゃなつめに会いにきたに決まってる…。
「僕たち、なつめが今日バイトって訊いて会いに来たんですよ、今着替えですか?」
「え!?えーっと…」
「おはようございます」
店長さんが困ったように考え込んでいると、すぐ近くの扉が開いて、大学生くらいの女の子が店に入ってきた。
おはようございますと云うその子に店長さんは、「今日は急にごめんね」と言っていた。
あれ?てことは、今日これからのシフトに入ってる子?
「え…と、本人から訊いてない?」
「え?あ、連絡なしにこっちに来たもので何も連絡は取り合ってないんですが…」
「あ、成程。あのね、今日なつめちゃん熱出しちゃって、バイト休みなのよー。だから、今来たこの子が変わり」
「そうなんすか!!?」
初耳!!
俺は確認するために携帯を開いたら、メールが来ていたみたいで、開いたらなつめからだった。
[今日熱出しちゃって、バイトお休みしてるんです]
と。
急いで相手に電話をかけたら、何時もはワンコールすれば出るのに今日は5コールで出た。
『もしもし…?』
「あ、もしもし!?今大丈夫?」
『ぁ、はい…ゲホ、ぁぅ…大丈夫です』
ぅおう…めちゃくちゃガラガラな声のなつめはとてもだるそうに答えた。
鼻声もまじっているため、なんか何時もと違う感じ。
「…何か、今食べたい物とか、ない?」
『ぇ?…ぁー…チーズか抹茶のプリンかムース…ですかね、でも、何でですか…?』
「チーズか抹茶ね、分かった。そこでまってて」
『…へ?』
途中でどうしてですか何て声が聞こえたが気にせず通話を切る。
そして急いでコンビニへ向かう事にした。
「あ、有り難うございました!近さま行きますよ!」
「へ?あ、うん…」
店長さんは軽く手を振っていた。
コンビニで、チーズのムースが丁度会ったのでそれと適当に飲みものと俺らのスイーツをレジまで持って行って買う。
全速力で家まで迎えば、チャイムを鳴らした。
「げほげほ、はい…どちらさま……え!?飯田さん!?と、近藤さん!!!?あ゙、え、ゲホッゲホ!!」
「嗚呼、ほら落ち着いて、」
「久しぶり、なつめちゃん、飯田君に連れられてきたよ、上がるね」
倒れそうになったなつめを支えれば、優しく抱きしめる。
そんな俺らを見て近様はふぅとため息をつけば、一人そそくさと入って行ってしまった。
たまにこう三人でなつめの家に来ていたので家の間取りは大体分かる。
近様は多分なつめの部屋に向かった。
女の子の部屋に…なんて思うかもしれないが、なつめは好きな人(俺ね、俺)以外は異性として見ていないらしく、誰が勝手に部屋に入ろうと気にしないから、これができる。
頭に?を卓さん浮かべているなつめを姫抱きしながら近様を追いかければ、近様は別途に腰かけていた。
俺も同じように座れば、なつめを抱きしめた。
「ぁの…どうして此処に?」
「嗚呼、おどかせようと思ってこっちに来たら、バイト先で店長さんが、熱で休みって訊いて。来ちゃった☆」
「……ご迷惑をおかけして…」
「…ははは…飯田君の血相の変え方面白かったよ?」
「ワォ……ぁ、だから、ほしいものを?」
「そ。はい、これ」
ぴんぽーんと云えば、コンビニ袋を取り出して、スプーンとムースを開けて、差し出す。
でも途中でやめて、ムースをすくえば、あーんと相手に差し出した。
「へ、あ、あの、」
「あーん」
「ぁぅ…//」
ぱく、食べたところで俺も自分のに口を付ける。
「本当にすみません、せっかく喫茶店に来てくれたのに…」
「ん?いいよ、あと、今度熱が出たら、ちゃんとメールしてね?たとえ仕事って分かっててもね」
「え?でも、仕事中は分からないんじゃ…」
「終わったら見れるでしょ?それに、分かったら、飛んでいくよ?」
「…え!!?」
飛んで行ってやる
(次の日は強制的に休みとって看病する)
(そ、そんな、駄目ですよ!!)
(飯田君は君にメロメロから、何云っても訊かないよ)
俺の中では、
なつめ>>>>>>>>>>>>>>仕事
だから
end.