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□三章 背合わせの仲間
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「「・・・」」


「「・・・・・」」




(・・・・沈黙が痛い)




ここは新選組屯所近くの大通り。


私と斉藤は、そこを歩いていた。




____二人で肩を並べて。





さて、何故私たちがこんなところを二人で歩いているのか。


それを説明するためには少し、時間を戻さなければならない。








今朝の事だった。


乱闘のような朝食を終え、ほっと息をついていたとき。


誰かが私の目の前にすっと現れた。








____そう、他ならぬ、我が組長殿が。







「ん?どうかした?斉藤さん」


「枢木、支度が出来たら町へ行く。・・・お前も来い」


何事も無いような極めて普通な顔で彼はそう言った。


「・・・は?」


思わず素っ頓狂な声が口から漏れてしまう。


「屯所入り口で待っている」


だが彼は言われた事の意味が理解できなかった私を残し、早々にこの場を立ち去ってしまったのだった。




そして今、一緒に歩いているわけだが、


(何故、こんな事に)


(というか、これは・・・もしかしたら、あ、逢引になるのか・・・?)


有り得ないとは分かっているが、どうして連れ出されたのか説明されていないので一人で思考を巡らす。


しかし、当の本人でなければ目的など分かるはずも無く。


仕方ない。と思い私は斉藤当人に聞いてみる事にした。
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