願わくば

□第五話
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調査兵団の任務は

つらい思い出しかない







第五話


「メイ、明日は任務だ。」

リヴァイがエルヴィンに呼び出され、戻ってくるとそう言った。

「それは勿論、補給物資の設置、ですよね?」

主力部隊に移ったからといって、細かいところは抜くとしても任務の根本的な内容が変わることはない。調査兵団に入って三年目のメイは確認するように聞くと、リヴァイは頷いた。

「そうだ。当然、巨人との戦闘は避けられねぇ。気を引き締めろよ。」

「はい!」

これは兵士長補佐としての初任務である。そう意識すると、自然と身体に緊張感が奔る。

「今回は俺が全体の指揮をとる。つまり、補佐であるお前にも色々と降りかかってくるわけだ。覚悟しておくんだな。」

「い、いきなりですね。」

「ほう、口答えするつもりか?」

「ま、まさか。滅相もございません。」

口ではそう言うが、心の中では軽く舌打ちした。指揮官の補佐となると、かなり大変だろう。
補佐になって早々そんな重大なポジションに就かされるとは予想外だ。






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