願わくば

□第八話
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この時から

あなたは何かが違っていた







第八話


「ふわぁ〜・・・ねむ。」

朝、メイは朝食をとりながら欠伸をした。昨日はかなり遅くまで仕事をした、いや、させられたので寝不足なのだ。

「ふわぁ〜・・・欠伸が止まらん。」

また一つ欠伸をした。とにかく止まらない。そして、眠くて頭が回らない。食欲もあまりなかった。

「何、アホ面してやがんだ。」

その時、向かい側に誰かが座った。見なくても分かる。この声はリヴァイだ。

「誰の所為だと思ってるんですかぁ〜・・・。」

「ほう、上司に逆らうか?」

自分的には控えめに文句を言ったはずなのだが、リヴァイは容赦なくメイの頬の両側を両手でそれぞれ掴んで思い切り引っ張った。

「い、いひゃい!やめてくらひゃい!」

「二度と生意気な口を利けないようにしてやるよ。」

そう言って、リヴァイは頬を放そうとしない。というか、彼はこの状況を楽しんでいるに違いない。

何故なら、彼の顔に丸々そう書いてあるからだ!
やべぇ、流石に涙が出てきた。

「へいひょー、はなひてくらひゃいー!」

「なんつってるか、分かんねぇな。」

「うーーーー!(分かってるくせに!)」

わざとらしく聞こえない振りをするリヴァイ。周りからも驚きや変な目で見られ、とても恥ずかしい。
そんな時、横から声がかかった。

「兵長、放してあげて下さい。メイが可哀想ですよ。」

「ひぃな!」

メイに救いの手を差し伸べたのはシィナだった。メイは彼女が天使に見えた。

逆に、リヴァイは彼女を見た途端、酷く顔をしかめた。






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