勇者ワカシ伝説!2
勇者ワカシと3本槍のアカヤ・シンジ・ヒカルの4人は、広大な砂漠地帯を歩いていた。
「あああー疲れたああー暑いいいー、勇者サマちょっと休憩しようぜ」
「休憩ならさっきとっただろ。大体さっきからうるさいんだよなあ暑い暑いって同じ事を繰り返して。暑いのは皆同じだしいくら暑い暑い言っても涼しくはならないんだからさあ。………って言っても、こうも暑いと気持ちも分かるけど」
「勇者様、なんでこんな砂漠なんかルートに選んだんですか」
「ああ……この砂漠の中のとある町が魔王の手先によって劣悪な仕打ちをうけているらしいんだ」
「ああ、それでまずその町を助けるって訳やな」
「そうだ」
「それにしても魔王っていうのは一体どんな奴なんですかね」
「さあ……一見女に見間違える程の優男だとも、素手で岩をも殴り壊す程の化け物だとも、色々な噂があるな」
「まあ手先を使って弱い者イジメをするような奴だからな、きっとクソみてえな奴に決まってる!」
「あ、あれ」
「…見えてきたな」
「あれが目的地……やっと着いたあああああ」
「さあ、もうひと踏ん張りだ。行くぞ」
かくして一行は魔王の手先に支配された街を救うため、ひいてはお礼にただ飯にでもありつこうと、遠くに見えてきた街へと歩を進めたのであった。
続く...