記念小説

甘い酸素にくちづけを。
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アイツは猫みてーに


俺の前に現れる




気まぐれで、無邪気





そんな事はわかりきってるつもりだった




なのに目が、アイツの後ろ姿を探しちまうのは俺が心底惚れてたからだろう












酸素にくちづけを。











「大串くーん」



「誰だよソレ…」

俺をそう呼ぶコイツは最近出会った万事屋。
初めはやる気ねぇトコも言い方も全て気に入らなかったハズなのに。

今となっては指でぐいっと甘味処を指されれば後ろを着いていく始末。


「チョコレートパフェ!」


「…コーヒー」


目をキラキラさせて甘味を頬張る姿が見られるなら俺ァなんだってするさ。


「うまいか」


「おう!」




コイツの財布だろーが荷物持ちだろーが。







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