フリリク小説
□暴走ロマンティック
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「銀さんってどういう人が好きなんですか?」
相変わらずジャンプばっか読んでる精神年齢が低いテンパにお茶を出しながらなんとなく聞いてみた。
「なんだよ急に」
「いや、なんとなく聞いてみただけですけど」
「そうだなー巨乳で俺の言うこと聞いてくれる人とか理想だな」
「ああ、さっちゃんさんみたいな人ですか」
「止めてよォォ!アイツはただのストーカーだから!いくら巨乳だからってナイわナイナイ」
「巨乳は認めるんですね」
ジトッとした目で見ると知らん顔でページをめくっていく。
「じゃあ月夜さんとか」
「ああ?あーアイツも巨乳だけど性格キツイし酒癖わりーしナイな」
「やっぱり巨乳は認めるんですか。てか知らない所で銀さんに振られてるなんて月夜さんに失礼です!」
「なんだよさっきから!聞いたの君でしょ!?銀さんが悪いの!?全て銀さんが悪いんですかァァ!?」
「ハイハイすいませんでしたー」
「ったく…なに、新ちゃん好きな人でも出来たわけー?ぷぷぷっ」
ジャンプを閉じるとニヤニヤ笑いながら僕を見る。
好きな人なら居ますけどね、目の前のアンタですけどね。
「君もまだまだうら若き少年だからね。当たって砕けて大きくなっていくのよ人間ってものは」
「いやいや、砕けたくないです僕は」
「バッカじゃねぇ!?バッカ!眼鏡とテンパは振られんのが定義なんだよ!モテんのはサラサラストレートが世の中の決まりなんだよォォォ!!」