記念小説

うさぎの恋愛事情
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君のそばにいたくないの











人間が立ち寄らない森の奥の奥



木漏れ日が差し込む中でスヤスヤまどろむうさぎが1匹…



ガサガサッ!



ぴくん、と長い耳が動き重いまぶたを開け真っ赤な瞳が捉えたのは吸い込まれそうな漆黒の耳と瞳が真っ直ぐに俺を見下ろし、一気に地面へ押し倒された。

「んなっ…!?」

「今日こそ俺に喰われろ。そして元気な子供を産め銀時」

「産めるかァァァァ!!バカかテメェは!俺も種を持ってる方!オス!」

「大丈夫だ。お前ならやれるさ」

「いやいやいやホントバカ?バカなの?頭の中からっぽなの?なに死ぬの!?」

「あーでも俺黒色だしテメェの白色の遺伝子と掛け合わせたら灰色になんのか?テメェの色、スゲー好きなんだけど」

「おーい俺の声は届いてるか!?産まれた後の話とか別に知りたくねーから!つーか産めねぇんだってェェェ」

俺は体をよじりながら土方の下から抜け出そうと必死にもがいた。
だけどこのバカは一向に退く気配もなくむしろ距離を縮めてきやがった。

「ギャー!近い近いィィ!ストーップゥゥゥ!」

「…ウルセェ塞ぐぞ」


だってだってだって…!


「俺には時間がねぇんだよ」






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