お題お話
□初めての秘密
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「銀時ー?」
中に居ないとなると今度は外に出て、きょろきょろ辺りを見て探す。
「あほーばかーテンパー」
…いねーなあ。一体アイツはどこに行ったんだ。
少し歩くと木陰に銀色が光に当たってキラキラ光る。
「おい銀時…って寝て、る…」
刀を抱きながらすやすや眠る銀時を見てはぁ、とため息を吐いた。
呑気な奴…
ちょこんと前にしゃがみぺちぺち頬を叩いてみた。
それでも全く起きる気配がない。
「銀時ー昼飯だってよー?銀時ー」
「…すー…」
「バカ。起きろって」
ぺちぺちぺちぺち
「ん…せん、せ…」
「…先生じゃねーっつーの」
「……す、き…」
「…………」
イラッ。
「銀時」
「…すー…すー…」
起きねー。
何が先生だ。
人が必死に探してんのに先生?すき?
俺の気持ちも知らないでふざけんのも大概にしろ。
「…悪いのはおまえだから」