お題お話

ドS王子と甘党社長
2ページ/4ページ



さっさと事に及びたかったが、沖田は前戯をしつこい程に施しす。
ドSらしく銀時が焦れるのを待っているのか、単にセックスに関しては馬鹿丁寧なだけか。

多分、前者の方だろうと銀時は思う。

手錠をしたために脱がせる事が出来なかった着流しとアンダーが、着崩れて余計にいやらしい。

「そんなに歯を食いしばって…。ダメですぜィ、そんな事をしたところで俺を煽るだけだ」

キツく眼を閉じ歯を食いしばる銀時だったが、

「気持ち良くなりやしょ」

甘く囁かれて体が跳ねた。

「バッ…!てめぇ…、男で良いのかよ!?」

咄嗟に訊ねたらば、

「馬鹿にしねーでくだせェ…」

意味深な笑みを浮かべて言われた。

【ウワッ、もう危険と現実が表裏一体ィィ!】

「あ…!」

腰のラインを撫でられ、声が出た。
沖田のキスは不器用だが、次第に銀時の力を奪っていった。


◇◇◇


「ん…、ンッ!クソ…!焦らす…な!とっとと犯れ…!」

とは言うものの、銀時の体は快楽を求めて限界がきている。

「挿れ…!」

「どこに挿れて欲しいか言わなきゃ何もしやせんぜィ」

出た、沖田のドSモード。

「チク…ショ…!」

ねだるような事を口走った事を銀時は屈辱に思ったが、この体のもどかしさをどうにかしてほしい。

「ケツ…!」

諦めて口にした方が良い。

「じゃあ自分で挿れてみな」

どこまでこの男は…!
文句を言おうと開いた唇をまた口付けで塞がれた。


◇◇◇


「イヤイヤ言いながらも気持ちよさそうじゃねーですかィ。旦那って見かけによらず淫乱なんですね」

沖田に揺さぶられ、なんともつかない声を上げながら

「ちが…う…」

文句を言うも、

「は?全然聞こえねぇな」

沖田は銀時が堕ちない事に苛立ちを見せている。

やがて銀時に何の配慮も無しに、欲するままに行為を続けた。




次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ