お題お話
□ドS王子と甘党社長
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さっさと事に及びたかったが、沖田は前戯をしつこい程に施しす。
ドSらしく銀時が焦れるのを待っているのか、単にセックスに関しては馬鹿丁寧なだけか。
多分、前者の方だろうと銀時は思う。
手錠をしたために脱がせる事が出来なかった着流しとアンダーが、着崩れて余計にいやらしい。
「そんなに歯を食いしばって…。ダメですぜィ、そんな事をしたところで俺を煽るだけだ」
キツく眼を閉じ歯を食いしばる銀時だったが、
「気持ち良くなりやしょ」
甘く囁かれて体が跳ねた。
「バッ…!てめぇ…、男で良いのかよ!?」
咄嗟に訊ねたらば、
「馬鹿にしねーでくだせェ…」
意味深な笑みを浮かべて言われた。
【ウワッ、もう危険と現実が表裏一体ィィ!】
「あ…!」
腰のラインを撫でられ、声が出た。
沖田のキスは不器用だが、次第に銀時の力を奪っていった。
◇◇◇
「ん…、ンッ!クソ…!焦らす…な!とっとと犯れ…!」
とは言うものの、銀時の体は快楽を求めて限界がきている。
「挿れ…!」
「どこに挿れて欲しいか言わなきゃ何もしやせんぜィ」
出た、沖田のドSモード。
「チク…ショ…!」
ねだるような事を口走った事を銀時は屈辱に思ったが、この体のもどかしさをどうにかしてほしい。
「ケツ…!」
諦めて口にした方が良い。
「じゃあ自分で挿れてみな」
どこまでこの男は…!
文句を言おうと開いた唇をまた口付けで塞がれた。
◇◇◇
「イヤイヤ言いながらも気持ちよさそうじゃねーですかィ。旦那って見かけによらず淫乱なんですね」
沖田に揺さぶられ、なんともつかない声を上げながら
「ちが…う…」
文句を言うも、
「は?全然聞こえねぇな」
沖田は銀時が堕ちない事に苛立ちを見せている。
やがて銀時に何の配慮も無しに、欲するままに行為を続けた。