03/11の日記
15:46
修羅場
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「こ、これは一体…?」
出て行った銀時がすぐ帰ってきたと思ったら、後ろからついてきた面々を見て新八はポカンと口を開ける。
「ちょっと話あっから、あっちの部屋入ってくんなよ」
「あ、はい」
キレてる風な雰囲気の二人と、げっそりしてる銀時は奥の部屋に入り扉を閉める。
…なんだろう。
修羅場ってヤツかな
関わりたくない新八はふるふると首を振り、途中だった資料整理をまたやり始めた。
「で。なんだよコイツは」
「高杉くんです」
「名前なんかどうだっていい。テメェとどんな関係なんだって聞いてんだよ」
「だから彼氏だっつってんだろォ?何度も言わせんな馬鹿が」
「はぁ!?」
「はいはい!ちょっと高杉は黙ってろ!誤解を招くこと言うんじゃねぇよ!」
「誤解じゃねェ。俺とお前付き合ってただろ」
「付き合うなんて一言も言ってない」
「言わなくたってわかる」
揉め始めた二人を見て、土方は足を揺すり煙草に火をつける。
「…なんだお前、付き合ってる奴いたのかよ」
「だから違うんだって!昔の話だから、付き合ってねぇから!」
「好きだったんだろ」
「…………」
「今も?」
「今は別に…」
「別にとか、傷つくぜェ銀時ィ?」
「テメェ呼び捨てすんな。ムカつく」
「ああ?昔からなんだから今更直す気ねェよ」
「ああ゙!!?」
一発触発の雰囲気に溜め息をつく銀時は立ち上がる。
「テメェどこ行くんだよ」
「え、ちょっと、ニロでも飲んで落ち着こうかと」
そそくさと部屋を出ると更に大きな溜め息をついた。
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