05/26の日記

21:04
銀時の不満 vol.3『キスしてよ』
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『キスしてよ』







「俺が何で帰ったか分かるか?」


先に沈黙を破ったのは銀時だった。
真っ直ぐに土方を見つめ様子を伺う。

「…すまん、分かんねぇ」

「俺たち付き合って3ヶ月なのに手も繋いでないしキスだってしてねぇ。本当にアンタが俺のこと好きなのかわかんなくなった」

「……」

「でも、さっき俺のもんだって言ってくれて嬉しかったんだ…やっぱ俺はヘタレでもテメェのことが好きだ」

「…俺がお前を不安にさせてたんだよ、な?マジで悪かった。そんなこと考えてたなんて知らなかった」

苦笑いをするとペコリ、と頭を下げ素直に謝る。

「あは、生真面目な奴」

クスクス笑う銀時をそっと抱き締めた。
もちろん抱き締められたのも初めてで、嬉しそうに土方の背中に手を回す。

「傷つけないようにって考えてたら手がだせなくなってた…ダセェな俺ァ」

「なんか、アンタらしいよ。ね…キスしてよ?」

耳元で囁かれ熱いものが沸き上がる。

そんなこと言われてキスしねぇ男なんかいねーだろ。


「好きだ、銀時」


体を離し囁きながらそっと唇にキスをする。
何度も何度も、二人の今までの距離を埋めるように口づけをした。










「総悟のヤロー、銀時とキスしやがって帰ったらとっちめてやる」

思い出して煙草をスパスパ吸いイラついてる土方にけろっと曝露したら驚きつつも安堵の表情を浮かべた。
ハメられた気がするが、まぁ今回は許そうと心に誓ったのだった。

「沖田くんはいい奴だよね」

「そうかぁ?アイツは油断ならねーからな、気をつけろよ」

「でもアンタが守ってくれるんだろ?」

にっこり笑う可愛い銀時に目眩を覚えながらも「当たり前だ!」と言い放つ。


「お陰で手も繋げたしね」

「ん?何か言ったか?」

「いーや何でも。次はエッチだなーねー?土方くぅん☆」

「っー!?」



二人のエッチまでの道のりは案外早そうです。



次回『初夜』



☆コメント☆
[さき] 06-26 01:52 削除
このシリーズすきです(*^_^*)

[銀桜] 01-27 17:37 削除
甘いですね〜
沖田も沖田でちゃんと二人の恋路を手伝ってるし、こうゆーの私好きですわ〜

[ひぃたん。] 11-03 00:55 削除
わぁー\(^o^)/
この話めっちゃ好きです( ´ ▽ ` )ノ

[銀さんの限界オタク] 04-06 20:27 削除
何だこの可愛らしいカップルはあああ!!!!
銀さんキス出来て良かったね
土方くんも事情をわかってくれてうれすぃですなあ!!
初夜はどんな展開になることやら……

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