涙をひとつ
□あの夏の日に
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遠くまで来た気がする。
ここはどこだろう?
体が嘘みたいに軽い。
ふわふわと、1枚の羽の様に何処まででも飛べそうだ。
でも頭が重くて、痛い。
そうして、
私は思い出す。
あの沢山の思い出と、最後の夏を。
『美鈴っ!』
お母さんの悲しそうな顔を…
私、ゴールしちゃったんだ。
だったら、ここは天国かな?
わかんないや。
にゃはは。
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