ルナミの実

□ナミ驚愕!!
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チュンチュン…


あたたかな朝陽が差し込み、柔らかい光が女部屋を照らし、ナミは目覚めた。


ナミ「くぁぁぁ!まだ6時かぁ…でも二度寝したら昼になっちゃうわ…起きよう!って私…なんで裸なのかしら?」

ギシギシ。

ナミは取りあえずシーツを巻き、ベッドから降りようとした。


むに。


右手に妙な感触があった。

ナミ「…今、むに。ってした気が…」

布団をめくると、なぜかそこに全裸のルフィが寝ていた。

ナミの右手はルフィの股関に当てられていた。そうっと手をどけると、手に何かの液体みたいなものが糸を引いていた。

ナミはルフィの股関のほうにもう一度目をやった。


ナミ「こいつ朝立ちしてやがるし……!///ってことはこの手についたやつは……ぎゃいやぁぁぁ!!!!!!!///」


パンパンパンパン!!!!!!

ナミは寝ているルフィのほっぺを般若のような表情で10往復ビンタした。


ルフィ「…んぁ?何だ?朝か?腹減ったぞサンジ……」

ルフィは大きなあくびをしたあとに、目の前のナミの存在に気付いた。


ルフィ「……ナ、ナミ///」

ルフィはガラにもなくナミを見て赤面して目をそらし、モジモジした。


バギ!バコ!ドス!

ナミはさらにルフィに鉄拳をあびせた。


ルフィ「なにすんだよ!!!!!」


ナミ「それはこっちのセリフよ!何でアンタが私の部屋にいて隣で寝てんのよ!!!///しかもアンタのせいで布団がベトベトじゃない!!!バカ!変態!痴漢!変態!!!!」

ナミは半泣きで枕や時計をルフィに向かって投げた。

ぼふ。バコン。

ルフィ「ちょっ…!やめっ!おい!ナミ!…お前…昨日のこと覚えてないのか??」


ナミ「昨日って何よ!何のこと?私の寝顔見て一人でヤってたわけ?」


ルフィ「ち、っちげーよ///本当に覚えてないのか?・・・ナミが風邪で気分悪いって言ってて、街に着いても降りずに寝てたのは覚えてるか?」


ナミ「…そうね。それは覚えてるわ。」


ルフィ「みんな代わり番こでナミの看病してて、オレが最後に来たのは覚えてるか?ココアも持ってきたしな!」

ナミ「うん。それも覚えてるわ。」


ルフィ「じゃあ・・・ココア飲んで一息ついてたら、……おめー///急に脱ぎはじめて、オレをベッドに押し倒したんじゃねぇ〜かぁ///」


ナミは顔面蒼白になり言葉を失った。ルフィは紅潮しながらニシシシシと笑っていた。

ナミ「ココア飲んだ後の記憶が…なんか急に顔が熱くなったような…そんな…私がルフィを…襲うなんて…」


ルフィ「あ?何ボソボソ言ってんだ?」


ナミはふと目を横のデスクの方へやった。赤とオレンジのマグカップの間に小さな小瓶が見えた。


ナミ「何?この瓶…?元気ハツラツって書いてある。」

ルフィ「あ、それはオレがナミのために街で買ってきた元気の出る薬だ。ナミのココアに入れたぞ。元気出ただろ?」
ルフィはニコニコしていた。

ナミは裏の製品名や成分のところを見た。

『製品名:媚薬』

ナミは瓶を手にしたまま固まった。

ルフィ「でもその薬効いたのかな?昨日よりは元気そうでよかった。シッシッシ!」


ナミ「よいわけあるかぁぁぁぁ!!!!」


バギツ!!!!

ナミはルフィに右ストレートをあびせ、ルフィは壁にめり込んだ。

ナミ「アンタねぇ…これ媚薬よ?意味分かって使ってんの?」


ルフィ「いててて…。ん?びやく?なんだソレ?オレはそんなモン買ってねぇよ!オレが買ったのは元気薬だ!道の裏側の怪しそうなおもしろ店で買ったから本物だぞ!店のおっさんも本物で効き目抜群だって言ってたぞ!」


ナミ「元気の意味が違うから!!!!ばかーーーーーー!///」


ナミは媚薬の瓶をルフィに投げつけた。

瓶はパリーンとルフィの顔に当たり割れた。


ルフィ「…この薬苦いな。」

ナミ「もう、昨日のことは何もかも忘れて!そして出て行って!もう嫌…。」

ナミは泣き出してしまった。
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