ルナミの実
□ナミ驚愕!!
1ページ/3ページ
チュンチュン…
あたたかな朝陽が差し込み、柔らかい光が女部屋を照らし、ナミは目覚めた。
ナミ「くぁぁぁ!まだ6時かぁ…でも二度寝したら昼になっちゃうわ…起きよう!って私…なんで裸なのかしら?」
ギシギシ。
ナミは取りあえずシーツを巻き、ベッドから降りようとした。
むに。
右手に妙な感触があった。
ナミ「…今、むに。ってした気が…」
布団をめくると、なぜかそこに全裸のルフィが寝ていた。
ナミの右手はルフィの股関に当てられていた。そうっと手をどけると、手に何かの液体みたいなものが糸を引いていた。
ナミはルフィの股関のほうにもう一度目をやった。
ナミ「こいつ朝立ちしてやがるし……!///ってことはこの手についたやつは……ぎゃいやぁぁぁ!!!!!!!///」
パンパンパンパン!!!!!!
ナミは寝ているルフィのほっぺを般若のような表情で10往復ビンタした。
ルフィ「…んぁ?何だ?朝か?腹減ったぞサンジ……」
ルフィは大きなあくびをしたあとに、目の前のナミの存在に気付いた。
ルフィ「……ナ、ナミ///」
ルフィはガラにもなくナミを見て赤面して目をそらし、モジモジした。
バギ!バコ!ドス!
ナミはさらにルフィに鉄拳をあびせた。
ルフィ「なにすんだよ!!!!!」
ナミ「それはこっちのセリフよ!何でアンタが私の部屋にいて隣で寝てんのよ!!!///しかもアンタのせいで布団がベトベトじゃない!!!バカ!変態!痴漢!変態!!!!」
ナミは半泣きで枕や時計をルフィに向かって投げた。
ぼふ。バコン。
ルフィ「ちょっ…!やめっ!おい!ナミ!…お前…昨日のこと覚えてないのか??」
ナミ「昨日って何よ!何のこと?私の寝顔見て一人でヤってたわけ?」
ルフィ「ち、っちげーよ///本当に覚えてないのか?・・・ナミが風邪で気分悪いって言ってて、街に着いても降りずに寝てたのは覚えてるか?」
ナミ「…そうね。それは覚えてるわ。」
ルフィ「みんな代わり番こでナミの看病してて、オレが最後に来たのは覚えてるか?ココアも持ってきたしな!」
ナミ「うん。それも覚えてるわ。」
ルフィ「じゃあ・・・ココア飲んで一息ついてたら、……おめー///急に脱ぎはじめて、オレをベッドに押し倒したんじゃねぇ〜かぁ///」
ナミは顔面蒼白になり言葉を失った。ルフィは紅潮しながらニシシシシと笑っていた。
ナミ「ココア飲んだ後の記憶が…なんか急に顔が熱くなったような…そんな…私がルフィを…襲うなんて…」
ルフィ「あ?何ボソボソ言ってんだ?」
ナミはふと目を横のデスクの方へやった。赤とオレンジのマグカップの間に小さな小瓶が見えた。
ナミ「何?この瓶…?元気ハツラツって書いてある。」
ルフィ「あ、それはオレがナミのために街で買ってきた元気の出る薬だ。ナミのココアに入れたぞ。元気出ただろ?」
ルフィはニコニコしていた。
ナミは裏の製品名や成分のところを見た。
『製品名:媚薬』
ナミは瓶を手にしたまま固まった。
ルフィ「でもその薬効いたのかな?昨日よりは元気そうでよかった。シッシッシ!」
ナミ「よいわけあるかぁぁぁぁ!!!!」
バギツ!!!!
ナミはルフィに右ストレートをあびせ、ルフィは壁にめり込んだ。
ナミ「アンタねぇ…これ媚薬よ?意味分かって使ってんの?」
ルフィ「いててて…。ん?びやく?なんだソレ?オレはそんなモン買ってねぇよ!オレが買ったのは元気薬だ!道の裏側の怪しそうなおもしろ店で買ったから本物だぞ!店のおっさんも本物で効き目抜群だって言ってたぞ!」
ナミ「元気の意味が違うから!!!!ばかーーーーーー!///」
ナミは媚薬の瓶をルフィに投げつけた。
瓶はパリーンとルフィの顔に当たり割れた。
ルフィ「…この薬苦いな。」
ナミ「もう、昨日のことは何もかも忘れて!そして出て行って!もう嫌…。」
ナミは泣き出してしまった。