ルナミの実
□ヤキモチ??
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ルフィ「ナミィ〜!どこだぁ〜!……便所か?」
ゾロ「ナミならチョッパーに看てもらってるぞ。熱っぽいんだとよ。」
ルフィ「そぉっかぁ〜。ありがとうゾロ!」
ルフィはチョッパーのところへ向かい、ノックもせずに急にドアを開けた。
ルフィ「おい!ナミ〜!………?!」
ルフィは呆然とした。
ナミは上半身裸でベッドに横たわり、チョッパーが聴診器でナミの胸のあたりに当てていた。
チョッパー「お!ルフィどうしたんだ?」
ナミ「きゃ〜////入ってこないでよ///ばか!出ていけ///」
ナミは急いで胸を腕で隠して、ルフィに枕と椅子を投げつけ追い出した。ついでに鍵もかけられてしまった。
ルフィは無表情で、追い出された扉の前に仰向けに倒れていた。
ルフィ「…なんでオレはダメなんだ?」
ロビン「あら、どうしたの?船長さん。」
ロビンがしゃがんでルフィをのぞき込んでいた。
ルフィ「…オレは見ちゃダメなのか?なぁ。ロビン。」
ロビン「何の事かしら?よかったら話を聞きましょうか?」
ルフィはロビンに追い出されるまでの下りを話した。ロビンは微笑みながら、真剣に聞いた。
ルフィ「…というわけなんだよ、ロビン。ナミひで〜よな!」
ロビン「うふふ。船長さんは航海士さんのことが大好きなのね。」
ロビンはルフィのほっぺを、人差し指でちょんとつついた。
ルフィ「オレはみんな大好きだぞ!お前も大好きだぞ!」
ルフィは仁王立ちして威張っていた。
ロビン「だけど、船長さんは航海士さんのことがそれ以上に大好きなのよ。船長さんは船医さんにヤキモチを焼いてるのよ。わかる?」
ルフィ「……ヤキモチ。オレはナミに惚れているのか?なぁ、ロビン!オレはナミに恋してるのか?」
ルフィはヘナヘナとその場に座り込んだ。
ガチャ。
ロビン「あら。航海士さんが出てきたわよ。頑張ってね。ふふっ。」
そう言ってロビンはその場から去っていった。
ルフィはナミと目が合い、そらすどころかじぃ〜と見つめた。
ナミ「…何?ι…アンタ、ロビンと何話してたの?」
ルフィ「お前には関係ね〜よ!」
ナミ「なんですってぇ!」
ルフィとナミはお互いにあっかんべ〜をして、各自の部屋に戻ってしまった。
ゾロ「素直じゃね〜奴らだな。」
ロビン「…なんとかならないかしらねぇ。」
チョッパー「オレにいい考えがあるんだ……手荒でよければだけど。」
ロビン「是非聞きたいわ。」
ゾロ「なんか面白そうだな!」
ロビン、ゾロ、チョッパーは物影に隠れて話し始めた。
チョッパー「この薬草…普段は栄養剤の原料として使うんだけど、量を調節すれば媚薬に似た効果が得られるんだ。これをルフィの食事に盛って、ナミを襲わせる、って作戦だ。」
ロビン「…それは船長さんがちょっと気の毒ね…。」
ゾロ「ナミは気の毒じゃやねーのかよ!!」
ロビン「だって、航海士さんに拒まれたら、行き場がなくなるじゃない。」
チョッパー「…そうだよね。ナミにもルフィにもよくない結果をもたらすよね…。」
ゾロ「落ち込むな。チョッパー。他に何か方法があるはずだ。」
3人は一晩中話し合ったが、結局いい方法が見つからず、解散した。